北海道医療新聞社

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看護職向け月刊誌:ベストナース

12月号

特集

発達障害を知る〜令和2年度北海道看護協会札幌4支部合同保健師職能研修会より

発達障害者への支援 「持てる力」高める視点を

札幌学院大学名誉教授・二通諭氏講演

 同じミスを繰り返す、同じことを何度教えても覚えられない、同僚や患者・家族とのコミュニケーションが取れない―もしかしたら発達障害かも…。昨今、看護の現場で発達障害が疑われる看護職が増えていると言われています。患者の命を守る医療・看護の現場では、一つの「うっかりミス」が重大な事故を招く可能性もあることから、発達障害あるいは発達障害が疑われる看護職員とどう向き合うかは、看護マネジメント上の大きな課題でもあります。今年10月、「発達障害の豊かな世界と可能性〜困難を越える支援とは」をテーマに開かれた北海道看護協会札幌4支部合同保健師職能研修会において、長年、学校教育の現場で発達障害児者と向き合い実践・研究を重ねてきた札幌学院大学名誉教授の二通諭氏が講演。事例をはじめ、経験から学んだ氏の考えを示しながら、発達障害者の特徴や対応などを紹介しました。本号では、二通氏の講演概要を紹介し、発達障害者に対する支援のヒントを学びます。


令和2年度北海道看護協会 臨床倫理と終末期医療に関する交流会より

ACP・DNARに関する看護師の役割

札幌医科大学附属病院 高度救命救急センター 急性・重症患者看護専門看護師 村中沙織氏

 北海道看護協会主催の「臨床倫理と終末期医療に関する交流会〜DNARを正しく理解し、意思決定を支援する」が開かれました。「“自分らしく人生を生き終える”その思いを引き出し よりよい支援を考えるために」をテーマに札幌医科大学附属病院高度救命救急センター急性・重症患者看護専門看護師の村中沙織氏が講演し、ACP・DNARに関する看護師の役割などを紹介しました。村中氏は「意思確認は看護師の出番」と述べ、患者・家族の「ひとこと」を聞き逃さずに介入のきっかけにすることや意思内容をチームで共有しながら、できる限り掘り下げて考えていく必要性を述べました。村中氏の講演の一部を紹介します。


シミュレーション教育を支える模擬患者(SP)

リアリティある臨床現場の演出が学習者の学びを深化

社会医療法人社団カレス サッポロ クリニカルシミュレーションセンター

 患者の急変や多重課題など、看護職が臨床現場で遭遇するさまざまな場面を想定して行われるシミュレーション教育。その模擬患者(SP:Simulated Patient)は人形のシミュレータや病院スタッフなどが担うケースが多い中、社会医療法人社団カレス サッポロ クリニカルシミュレーションセンターでは一般の市民が担い、リアリティある臨床現場の演出により新卒者など学習者の学びを深め、そして支えています。


■特別寄稿 北海道地震発生後一年間の院内保育所における災害対応の変化
東京未来大学 こども心理学部 西村実穂氏
■フォレンジック看護実践(前編)
体表観察記録スケールのソフト紹介
日本赤十字秋田看護大学 看護学部看護学科 教授 山田典子氏
■「病院の人材紹介手数料」に関するアンケート調査-調査結果概要-
独立行政法人福祉医療機構、公益社団法人全日本病院協会、一般社団法人日本医療法人協会


【連載】
●地域をつなぐ〜ベネレイトの実践より 第41回
●気軽に 楽しく コンチネンスカフェ 第56回
●回想法で楽しくやさしく〜心療回想法の理論と実際〜
-日本回想療法学会 小林幹児会長-
第195回 心療回想法の広がり
●誌上看護研究発表
札幌ひばりが丘病院
「緩和ケア病棟におけるせん妄患者に対する看護師の葛藤」
「療養病棟における認知症ケアの困難感を考える〜認知症ケアの向上を目指して〜」
●ナースの暮らし応援ガイド
「ヨガでリフレッシュ(78)」
●リラックス・タイム〜日本茶トピックス
[日本茶インストラクター 玉木幸男氏(お茶の玉翠園)]
●ニュースBOX
●ブックレビュー

【グラビア連載】
●3年目の決意−日々の成長が組織のチカラに−
第57回 手稲渓仁会病院
●Pick Up トレンド(東急ハンズ札幌店)
-最新・おすすめ〔テーブルゲーム〕グッズ(1)-
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●お取り寄せ[北の稲穂スパークリング(男山)]

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