北海道医療新聞社

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看護職向け月刊誌:ベストナース

1月号

特集

看護管理者の強いリーダーシップを

コロナ感染予防ファーストの時代を生きる

公益社団法人北海道看護協会 上田順子会長インタビュー

答えの出ない状況を受けとめる力を

 新型コロナウイルスにより、2020年は世界が一変しました。感染者数の増加により医療・看護現場も混乱の極みとなり、先が見えない状況の中、現場の看護職、そして看護管理者の苦悩は続いています。これまでさまざまな取材において「もうコロナ禍以前には戻れない」という声がよく聞かれました。公益社団法人日本看護協会の福井トシ子会長は、国民・看護職に向けたメッセージで「患者さんや利用者さん、そしてご家族ファーストのルールは、今やコロナ感染予防ファーストにとって代わられています」と述べています。この言葉には、これまでとは違った概念で物事を考える必要性が含まれているとも考えますが、いずれにしても「コロナ感染予防ファースト」の時代において、組織運営や人材育成など看護マネジメント全般の思考の転換が求められています。本号では、公益社団法人北海道看護協会の上田順子会長にインタビューを行い、この1年を振り返っての思い、感じていることなどをお話しいただきました。


令和2年度北海道看護協会 臨床倫理と終末期医療に関する交流会〜DNARを正しく理解し、意思決定を支援する〜

終末期医療の意思決定支援と倫理的問題対応〜DNAR・ACPの基礎と私たちの取り組み

札幌医科大学附属病院高度救命救急センター病棟医長 札幌医科大学医学部救急医学講座助教 井上弘行氏


 令和2年度「臨床倫理と終末期医療に関する交流会〜DNARを正しく理解し、意思決定を支援する」(主催:公益社団法人北海道看護協会)では、「終末期医療の意思決定支援と倫理的問題対応」と題し、札幌医科大学附属病院高度救命救急センター病棟医長・札幌医科大学医学部救急医学講座助教の井上弘行氏が講演。DNAR・ACPの基礎や意思決定支援の具体的実践などについて解説しました。井上氏は意思決定支援に関し、患者本人の意思を最大限尊重するため、「本人の真意に近づこうとする医療者側の努力が重要」と述べ、意思決定支援の進め方や同救命救急センターで作成した意思確認に関するツールなどを紹介しました。本号では、意思決定支援に関する部分についての講演概要を紹介します。


特別寄稿 虐待の早期発見へ〜子どもの体表観察ソフトの紹介

子どもの体表観察ソフト「みまもる君」/ツール使用で異常の早期確認、職員間での情報共有活性化

札幌保健医療大学 保健医療学部看護学科 助教 網野真由美氏

日本赤十字秋田看護大学看護学部看護学科教授 山田典子氏

 子どもの虐待は、「児童虐待の防止等に関する法律」の施行以降も年々増加の一途をたどっています。虐待はその後の子どもの人生に大きな影響を与えることから、その防止と併せ早期発見による早期対応の重要性が指摘されています。札幌保健医療大学保健医療学部看護学科助教の網野真由美氏と日本赤十字秋田看護大学看護学部看護学科教授の山田典子氏はこのほど、虐待が疑われる子どもを発見した際に不慮の事故か虐待かを判断し報告するための体表観察ツール「みまもる君」を開発。保育園・幼稚園で試用し、異常の早期確認、職員間での情報共有の活性化などの効果が得られました。


■シミュレーション教育を支えるSP

看護師は患者が抱く不安を和らげる魔法がかけられる存在

SPの脇本さん、吉中さんにインタビュー


【連載】
●気軽に 楽しく コンチネンスカフェ 第57回

●回想法で楽しくやさしく〜心療回想法の理論と実際〜

-日本回想療法学会 小林幹児会長-

第196回 記憶の忘却

●誌上看護研究発表

北海道大学病院「妊娠糖尿病と診断された妊婦の糖尿病に関わる負担感情とその関連要因」

恵佑会札幌病院「緩和ケア病棟看護師の退院支援に関する認識」

新札幌循環器病院「循環器病棟におけるせん妄ケアの充実を目指して〜DELTAプログラムがもたらした

看護師への影響〜」

●ナースの暮らし応援ガイド

「ヨガでリフレッシュ(79)」

●リラックス・タイム〜日本茶トピックス

[日本茶インストラクター 玉木幸男氏(お茶の玉翠園)]

●ブックレビュー

●インフォメーション

【グラビア連載】

●3年目の決意−日々の成長が組織のチカラに−

第58回 小樽協会病院

●Pick Up トレンド(東急ハンズ札幌店)

-最新・おすすめ〔テーブルゲーム〕グッズ(2)-

●エンタメガイド[映画・DVD・イベント・音楽情報]

●お取り寄せ[米麹×黒米『甘酒』(服部醸造)]

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