公益社団法人北海道看護協会 令和3年度看護師職能委員会1企画交流会より
新型コロナウイルス感染症の影響により、2021年度の新人看護職員研修は新たな視点での計画・実施が求められました。看護系教育施設における臨地実習が学内実習へと変更され、臨地実習を通して獲得するであろう経験知等が得られないまま臨床現場に臨む新卒者たちをどう育成していくか。各病院等の管理者、教育担当者の苦悩や負担も増す中、現場では待ったなしの教育が進められています。そして、そうした対応は今後も続くことが予想されます。今年10月23日に開かれた公益社団法人北海道看護協会令和3年度看護師職能委員会1企画交流会では、「コロナ禍における基礎看護教育の現状と課題」と題し天使大学看護栄養学部看護学科教授の大野和美氏が講演し、同大学における教育の状況を紹介。また、「Withコロナ時代の新人看護職員研修」をテーマに北海道大学病院副看護部長の岡林靖子氏と恵佑会札幌病院副看護部長の佐藤清美氏がそれぞれの施設における新人看護職員研修の実践を報告しました。本号では3氏の発表概要を紹介し、新人看護教育の現状と課題を学びます。
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