暮らしと健康の月刊誌ケア4月号

特集記事


これからの季節はとくに気をつけたい 汗と汗腺の病気

 寒かった冬も終わり、夏になると活発に活動する機会が増えてくる。そうなると気になるのが、汗のにおい。そこで汗と汗に関する病気について、小林皮膚科クリニック(北区)の小林衣子副院長に話しを聞いた。


内視鏡検査で早期の発見が大切 食道がん

 飲み込んだ飲食物を胃へと送る食道。喉もと過ぎれば熱さを忘れる、と例えでいわれるほど、食道は具合が悪いからといってすぐに症状が現れることが少ない。そのせいか、多くの人が食道の病気には無関心になりがち。しかし、早期では症状を現さないというのも食道がんの特徴。食道がんとはどのようなものなのか、恵佑会札幌病院(白石区)の細川正夫院長に聞いた。


周囲の理解や夫婦の絆が重要 不妊症

 妊娠を望んでいるのにいつまでもできない、不妊症に悩んでいる夫婦も少なくない。人工受精や体外受精など技術の進歩により妊娠できるようになる可能性が高くなっているが、原因が不明であったり、なかなか受診に結びつかないといった現状がある。そこで今回は不妊症の原因や治療法、現状の問題などについて、青葉産婦人科クリニック(厚別区)の高田久士院長に解説してもらった。


膝関節の仕組みと病気

 フィギアスケートの素晴らしい演技をはじめ、人間のスムーズな動きを支える関節の働き。歩いたり座ったり、ものをつかんだり、頭を下げたりと日常の何げない動作の一つひとつが関節の動きとともに行なわれている。人体には多数ある関節だが、今回は膝関節の仕組みと病気について、山の手通八木病院(西区)の八木知徳理事長に聞いた。


心と体の結びつきは密接 ストレスによる胃腸障害

 進学や就職、転居など生活環境が大きく変わる機会が多い春。そうした変化が時にはストレスとなり、自分の体へダメージを与えてしまう人がいる。今回は特に症状がわかりやすい消化管の疾患を中心に、北五条医院(岩見沢市)の佐藤巌院長に聞いた。


慢性にならないよう、急性で治療しよう 副鼻腔炎

 鼻腔は呼吸をするときの空気の通り道。その鼻腔の周辺には副鼻腔という空洞があり、副鼻腔炎はそこに炎症が起きている状態。慢性化した副鼻腔炎は治療に時間もかかるという。新川耳鼻咽喉科(北区)の菊地秀樹院長に副鼻腔炎と、そのほか似た症状を起こす副鼻腔の病気についても解説してもらった。

巻末カラーグラビア / 先人の匠北海道遺産

江別のれんが 

 北海道開拓の礎として、各地に大規模工場や倉庫が必要とされた。そこで寒冷地の建物として開拓使が企業にれんが建築を奨励したことで、道内に普及。開拓使倉庫やニシン場倉庫といった小規模なものから、札幌ビール第1、2工場、五番館、北海道庁舎、小樽手宮機関庫、函館郵便局庁舎などの名建築物を生み出した。
 道内各地にれんが工場があったが、大正時代以降は全道一の陶土地帯である江別の野幌周辺へとれんが製造の中心がシフト。工場だけでなく、市内にはえぽあホールや野幌公民館、コミュニティーセンターをはじめとした公共施設、酪農家のサイロや小学校、民家など400棟以上のれんが建築物が現存し、平成16年10月に北海道遺産として認定された。

                                    

このほかのカラーグラビアは、季節の花を紹介する「くらしに花を」、年齢を問わずに大人気の「おりがみ教室」、主食をメーンにさまざまな料理を紹介する「ご飯の時間」。モノクロ連載記事も豊富です。