暮らしと健康の月刊誌ケア6月号

特集記事


方法はたくさんあるが、どれも決め手に欠ける いぼとその治療法

 手や足だけでなく、顔面にできることもある『いぼ』。年齢を問わず、このいぼで悩む人は多い。そこでこのいぼについて帯広厚生病院(帯広市)の佐藤英嗣皮膚科主任部長に解説してもらった。


小さな変化に気付ける人間関係が大切 軽症うつ病

 通常のうつ病より症状が軽度な軽症うつ病。そのため周囲の人も病気に気付きにくく、受診までの時間が長くかかったり、重い症状へと移行してしまうこともあるという。軽症うつ病の理解を深めるため、北海道医療大学病院(北区)心療内科の佐々木直助教授に解説してもらった。


脊柱疾患の中ではよく見られる病気のひとつ 腰部脊柱管狭窄症

 二足歩行をする人類にとって重要な役目を持つ脊柱。ここに障害があると腰痛やしびれなどの症状が起こる。今回は、いくつかある脊柱の病気の中から腰部の脊柱管狭窄症について、北海道脳神経外科記念病院(札幌市中央区)の今村博幸副院長に聞いた。


ユーモアのある暮らしのすすめ 笑いと心身の健康の大切な関係

 『笑い』は、免疫力を高め、心身の健康に良い効果を与えるといわれる。そこで『笑い』の効果について、柏葉脳神経外科病院(豊平区)顧問の村田忠良精神保健科医長にアドバイスしてもらった。


伝統芸能の効能 笑いを運ぶ落語ボランティア

 日本の「お笑い」の原点と言えば、講談に大道芸、そして落語。道内でも「日本笑い学会」の支部が創設され、医療者からも笑いについての効能が注目される中、室蘭市に本業の傍ら落語家として道内各地を慰問されている方がいる。その名も・山笑亭小粒・こと芝垣美男さん。本業は弁護士。笑いの効能を尋ねてみた。


知っておこう 舌の構造・機能と病気

 じっくりと鏡で自分の舌を見たことがあるだろうか。話したり、食べ物をのみ込んだりするのにとても重要な役割を担っているのにも関わらず、舌の仕組みや構造を知らない人も少なくない。舌の仕組みと病気について、こじま耳鼻咽喉科クリニック(豊平区)の小島正院長に解説してもらった。

本人の動機が鍵 ニコチン依存症

 「たばこをやめたい」。そうは思うものの、なかなかやめられずにいる人は大勢いるのではないだろうか。最近ではこのやめられない状態を病気としてとらえ、「ニコチン依存症」という病名がつけられるようになった。具体的にニコチン依存とはどのような状態か。そこから脱するポイントは何か。札幌太田病院(西区)の太田秀造院長に聞いた。

巻末カラーグラビア / 先人の匠北海道遺産

ニッカウヰスキー余市蒸溜所 

 明治27年、広島県の造り酒屋に生まれた竹鶴政孝は家業を継ぐため大阪高等工業の醸造科に進学。そこで洋酒の世界に興味を持ち、洋酒メーカーに入社。モルトウイスキーの勉強のため単身スコットランドに留学した。同地にある多くの蒸溜所を訪れては製造法を学び、昭和9年に余市に移り、会社を設立して北海道工場(余市蒸溜所)を建設した。余市は良質な水が豊富に沸き出し、麦芽を乾燥させるのに必要なピート(ヨシやスゲなどの水辺植物が堆積して炭化したもの)が無尽蔵にあって、スコットランドと同様にウイスキー造りに適しており、竹鶴の理想の土地といえた。
 余市蒸溜所には昔の建物が数多く残され、いくつかは現在もウイスキー造りに使われている。正門、第1・第2乾燥棟、蒸溜棟、貯蔵庫棟、旧竹鶴邸などが2005年に国の登録有形文化財(建物)として認定され、日本の本格ウイスキー発祥の地として、全国から数多くの人が見学に訪れている。

                                    

このほかのカラーグラビアは、季節の花を紹介する「くらしに花を」、年齢を問わずに大人気の「おりがみ教室」、主食をメーンにさまざまな料理を紹介する「ご飯の時間」。モノクロ連載記事も豊富です。