暮らしと健康の月刊誌ケア7月号

特集記事


肪の蓄積に要注意メタボリックシンドローム

 最近よく耳にするようになった「メタボリックシンドローム」。肥満や高血圧、高コレステロール、高血糖…。ひとつひとつは軽症でも、これらの病気が重複すると動脈硬化が進行し、心筋梗塞を起こしやすくなる状態のことを指している。場合によっては死につながりかねない、そのこわさの真相を大通り内科クリニック(中央区)の小森克俊院長に聞いた。


ヘルパンギーナ、手足口病、プール熱子どもの夏かぜ

 湿度が低く過ごしやすい北海道の夏は、多くの子どもも元気に屋外へ出られる短く貴重な時間。でも油断すると、冬から春に見られるインフルエンザのように、夏期に流行するいくつかの夏かぜに苦しむこともある。札幌東豊病院(東区)で小児科を担当する若松章夫医師に子どもの夏かぜについて聞いた。



日本の二大年中行事の一つ、『盆』。もう一つの正月は、年の瀬の慌ただしさや華やかさなどイメージがあり、現代でも何となく正月が来たと感じ取ることができる。一方、盆は単なる夏期休暇や帰省のイメージが強くなり、盆本来の意味が失われてきているように思われる。そこで、浅井学園大学生涯学習システム学部の小田嶋政子教授について聞いた。

より負担軽減・簡単検査へ進歩した心疾患検査

 心疾患、とりわけ狭心症や心筋梗塞といった冠動脈疾患の検査は、誰もが知っている心電図や心エコー、心カテーテルだけでなく、近年はCTやMRIも使用できるようになり、外来でも簡単に確実な診断ができ、負担も軽減するようになった。今回はこうした心疾患の検査について、独立行政法人国立病院機構函館病院(函館市)の伊藤一輔副院長に解説してもらった。


無理な運動が成人後の身体にも悪影響成長期のスポーツ障害

 スポーツにけがはつきもの。一生懸命練習したために、膝や腰に無理な負担がかかり、結局スポーツを休まなければならない結果になることもある。とくに成長期のスポーツは、その後の身体の発育に与える影響も考慮して行わなければならない。そこで帯広第一病院(帯広市)でスポーツ外来を担当している高尾良英非常勤医師に、成長期のスポーツにおける注意点などを解説してもらった。


毒性がこわい虫刺され

 北海道内もこれから夏場を迎える。キャンプやハイキングなど屋外で過ごすことの多い季節だが、注意したいのは虫刺されだ。毒性のある昆虫もあり、症状がひどい場合には医療機関の受診が必要となる。北郷皮膚科医院(白石区)の高橋祥公院長に虫刺されの種類や予防法を聞いた。

巻末カラーグラビア / 先人の匠北海道遺産

福山(松前)城と寺町 

 松前公園を見下ろすように建つ松前城は、松前藩の初代藩主松前慶広によって1606年に築城された。明治維新では、旧幕府軍と官軍による福山攻防戦の舞台となり、1875年には明治政府の廃城令にしたがって、開拓使により天守閣と他一部を除いて建物のほとんどを解体された。1949年には残っていた天守閣が町役場の火災の類焼により焼失。町民や道内の小中高生らの寄付などにより、1960年に鉄筋コンクリートで再建され、今に至る。
 道内唯一の城となる松前城は、松前町民の誇り。今年は、築城400年と記念すべき年。8月13日から15日まで開かれる松前城下時代祭も400年記念として開催されるという。

                                    

このほかのカラーグラビアは、季節の花を紹介する「くらしに花を」、年齢を問わずに大人気の「おりがみ教室」、主食をメーンにさまざまな料理を紹介する「ご飯の時間」。モノクロ連載記事も豊富です。