暮らしと健康の月刊誌ケア8月号

特集記事


いつもと違う痛みなら要注意 頭痛の種類と原因

 誰しも一度は経験したことがある頭痛。いつもとは違う痛みを感じたりすると、ときには重い病気を疑い、心配になることもあるだろう。頭痛に関連する病気は数多い。そこで今回は頭痛の種類と病気について、北斗病院(帯広市)の井出渉院長に解説してもらった。


できる範囲でコントロールしよう高齢者の高血圧

 生活習慣病が若年層まで拡大している現在は、高血圧の患者さんも多いせいか、健診や受診時に血圧が高いと指摘されても、それほど深刻に思う人は多くないのではないだろうか。ところが高血圧は合併症のリスクが高く、とくに高齢者は注意が必要という。釧路北病院(釧路市)の児玉昌彦医師に、高齢者の高血圧について解説してもらった。

高齢化と共に増加が危惧される高齢者の交通事故

 日常生活において高齢者が注意しなければならないのは、なにも病気だけではない。毎年数多くの高齢者が交通事故でけがをしたり、亡くなっている。今回は道内における高齢者の交通事故の現状を、北海道交通安全協会の大田見孝吉企画部企画安全第一課長に、乗用車、自転車の運転や普段からの注意点については、桑園自動車学校教務部の門馬雅俊副管理者に解説してもらった。

突然の心停止を救うAED(自動体外式除細動器)

 突然心停止を起こした心臓に電気ショックを与え、正常な状態に戻すAED(自動体外式除細動器)。2004年からは医療者だけでなく、一般市民も活用できるようになった。AEDの必要性と活用法について、札幌医科大学附属病院救急集中治療部の浅井康文教授と札幌市防災協会防災普及課の鎌田繁夫係長に聞いた。


四大症状に気付いたら専門医へパーキンソン病

 進行すると体を動かすことが困難になるパーキンソン病。近年は薬を用いた治療の成績がよくなり、進行を上手く抑えられるケースも多くなっているといわれている。今回は江別市立病院で神経内科を担当する柳原哲郎主任部長に解説してもらった。


日々の観察と手入れを心がけたいフットケア

 近年、増加の一途をたどる糖尿病患者とその予備軍。国民病として対策が急がれる中で、すでに発症している患者さんにとっては合併症の問題も深刻となっている。足病変に目を向ければ、下肢切断を避けるためにも日常的な予防ケアは重要な取り組み。糖尿病看護認定看護師として日鋼記念病院(室蘭市)に勤務する青木裕子さんに、フットケアのポイントと注意点についてアドバイスしてもらった。

巻末カラーグラビア / 先人の匠北海道遺産

福旧国鉄士幌線コンクリートアーチ橋梁群 

  旧国鉄上士幌線は十勝北部の農産物や森林資源の開発・輸送を目的に、昭和12年に上士幌〜糠平間、14年に糠平〜十勝三股間が相次いで開業した。急勾配と音更川の渓谷に沿っていたため、多くの橋が必要だった。そこで、現地の砂利や砂を材料として使うことで費用を抑えたアーチ橋がおよそ50本作られた。       タウシュベツ川橋梁は長さ130メートルと、数あるアーチ橋のなかでも最も長い。糠平湖の水位が上がる8月には水没してしまい、水が少なくなる1月に再び姿を現すため、「幻の橋」とも呼ばれる。現在、上士幌町は大小34のアーチ橋を取得し、うち4本は国の登録有形文化財に指定されている。「ひがし大雪鉄道アーチ橋を保存する会」は「ひがし大雪アーチ橋友の会」へと継承され、アーチ橋散策地図の作製や散策コースの整備、トロッコの設置、旧士幌線跡の鉄路再現など幅広く活動している。

                                    

このほかのカラーグラビアは、季節の花を紹介する「くらしに花を」、年齢を問わずに大人気の「おりがみ教室」、主食をメーンにさまざまな料理を紹介する「ご飯の時間」。モノクロ連載記事も豊富です。