暮らしと健康の月刊誌ケア9月号

特集記事


毎年の検診受診を欠かさずに 白内障

 高齢者の目の病気として知られる白内障。発症する年齢に差はあっても多くの人に見られるといわれ、誰もが注意しておくべき病気のひとつ。この白内障について札幌きい眼科(南区)の長井伸二副院長に聞いた。

低栄養患者への栄養療法 NST(栄養サポートチーム)

 最近、医療機関で”NST“という言葉を耳にしたことはないだろうか。NSTとは、Nutritional Support Teamの略で、「栄養サポートチーム」のことを指している。栄養管理はすべての疾患の治療に共通する基本的な医療であり、国内でも大きな注目を集めている。天使病院(東区)でNST委員長を務める中島信久外科科長に、NSTについてわかりやすく解説してもらった。

初期では見つけにくいこともある 不整脈

 心臓は一定のリズムを刻み、血液を全身に送っている。このリズムの規則性が乱れてしまうのが不整脈で、いくつかのタイプがある。自覚症状に乏しい場合も多く、進行した後に危険な症状を起こす場合もある。北成病院(北区)の棚澤哲副院長に、不整脈について解説してもらった。

肌荒れ 生活習慣を見直し、正しいスキンケアを

 肌荒れの原因は、実にさまざまでストレスや不規則な生活習慣、食生活の乱れ、喫煙などがある。肌荒れのメカニズムと、何歳になっても美しい肌を保つために正しいスキンケア方法について、松坂皮膚科(豊平区)の松坂優子院長にアドバイスをしていただいた。

肝臓がんとその最新治療

 肝臓がんは消化器のがんのなかでも年々患者数が増加し、さらにさまざまな治療法が行われているにもかかわらず、高い再発率や死亡数が問題とされている。こうした現状において、最新の治療事情について、札幌協立病院(東区)の本間久登理事長に解説してもらった。


女性の大敵 下肢静脈瘤

 多くの女性を悩ませる下肢静脈瘤は、同じ病気でも皮下の大きな静脈にできるものや、側枝や交通枝にできるものなどさまざま。治療法も入院が必要な手術から日帰りできる手術、レーザー治療などいくつもの種類がある。今回は静脈クリニック・村木外科(中央区)の村木専一院長に、下肢静脈瘤とその治療法について話しを聞いた。

巻末カラーグラビア / 先人の匠北海道遺産

函館西部地区の街並み 

 函館山麓に広がる西部の街並みは、函館が幕政時代から北海道への玄関口として機能してきた歴史を読み取ることができる。西部旧市街の中央にある「基坂」は、文字通り函館の街の原点。その坂道の真正面に建つのは1803年(享和3年)に建てられた役所で、明治以降も開拓使函館支庁、函館県庁、北海道庁の支庁として使われた。
 基坂の上に建つ旧函館区公会堂は、1913年築の木造洋風建築の典型的な建物。そのほかに函館ハリストス正教会復活聖堂、旧イギリス領事館といった代表的な建物だけが見所ではない。鷲見家所有建物、大野家住宅といった純和風や洋風建築様式の個人所有建物も西部地区の街並みを形づくっている。
 このようにさまざまな年代・建築様式の建物が混在するのは、1878年(明治11年)、1879年(同12年)、1907年(同40年)、1921年(大正10年)と市街の中枢を焼き尽くす大火に襲われ、その度に時代ごとの街並みが造られたため。

                                    

                                    

このほかのカラーグラビアは、季節の花を紹介する「くらしに花を」、年齢を問わずに大人気の「おりがみ教室」、主食をメーンにさまざまな料理を紹介する「ご飯の時間」。モノクロ連載記事も豊富です。