暮らしと健康の月刊誌ケア12月号

特集記事


リハビリテーション医療の現状 診療報酬改定のよる今後の課題

 病気やけがをして身体に何らかの障害を持ったとき、受ける医療が「リハビリテーション」。平成十八年四月に行われた診療報酬の改定に伴って、そのリハビリテーションに携わる現場で数々の問題が生じてきた。勤医協札幌丘珠病院(東区)の岡本五十雄名誉院長、理学療法士・飯尾紗綾香技師長、言語聴覚士・林保弘之技師長に解説してもらった。

どこまでが正常?どこからが異常?月経異常

 女性だけに起こる一番身近な生理現象である月経。しかし、その始まりや周期、月経血量などはそのときの体調に左右されたり、個人差があるため、どの時点で異常といえるのか、理解している人は少ない。月経異常とはどういった状態をいうのか、北海道大学名誉教授でもある札幌マタニティ・ウイメンズホスピタル(北区)の顧問、藤本征一郎医師に解説してもらった。

合併症発症のリスクが増加 脂肪肝

 とくに気になる症状がないのに、健康診断などで肝機能の異常を指摘された経験がある人もいるのではないだろうか。症状が見られないために、軽視されてしまったり、十分な治療を受けないまま過ごす人がいるという。ところがその後ろには危険な合併症が控えていたり、ときにはもっと危険な肝臓の病気に進展する脂肪肝もあるという。脂肪肝について、手稲渓仁会病院(手稲区)消化器病センターの辻邦彦副部長に解説してもらった。

長引く発熱と頭痛に注意 髄膜炎

 今回解説してもらった札幌秀友会病院(手稲区)の藤原秀俊理事長によると、かぜとよく似た症状が髄膜炎の特徴だという。見逃さないためには、どのような点に注意が必要なのか知っておき、より重い病気にならないよう注意しよう。

食生活の見直しが重要 子どもの2型糖尿病

 糖尿病は何も大人だけの病気ではない。糖尿病には大きく分けて、1型、2型という分類があるが、遺伝因子と環境因子が絡み合って起こる2型糖尿病が、近年急増している。2型糖尿病はかつては成人型と呼ばれ、肥満との関連も指摘されている。子どもたちになぜ2型糖尿病が増えているのか、萬田記念病院(中央区)の三澤和史内科部長に解説してもらった。


カラーグラビア / 先人の匠北海道遺産

増毛の歴史的建物群 

 留萌管内増毛町は、甘エビやサケ、ニシンなどの漁場として賑わった漁業の街。JR増毛駅から歩ける範囲内に、いくつもの石造りや木造の建物が並ぶ。駅そばには観光案内所として使用される「多田商店」と「旅館富田屋」が軒を連ねる。駅前通りの交差点に建つのは、「旧商家丸一本間家」。明治30年代に佐渡出身の本間泰蔵が建てた石造りの呉服店舗で、豪壮な町屋様式が特徴。現在は町の所有で、内部は一般公開されている。平成15年には重要文化財の指定を受けた。丸一本間家以外は民間の所有で、日本海の厳しい風雪による建物の傷みをどう補修するかが、課題となっている所も多い。

                                    

                                    

このほかのカラーグラビアは、季節の花を紹介する「くらしに花を」、年齢を問わずに大人気の「おりがみ教室」、主食をメーンにさまざまな料理を紹介する「ご飯の時間」。モノクロ連載記事も豊富です。