暮らしと健康の月刊誌ケア 4月号

特集記事


特性を生かして各分野で活躍 光を使った治療
 生活のさまざまな場面で活用される光は、医療の分野でも各科の治療で活躍している。今回はその中でも皮膚科、整形外科、精神科に焦点を合わせて、具体的にどういった形で利用されているのかを解説する。

女性の喫煙 ニコチン依存症の実態と禁煙のすすめ

 わが国の全体的な喫煙率が減少しているなかで、若い女性の喫煙率は年々増加傾向にある。喫煙による健康被害は誰もが理解しているはずだが、禁煙したくてもできない人が多い。若い女性の喫煙率増加の背景を探るとともに、女性の喫煙による健康被害や禁煙方法について手稲渓仁会クリニック、禁煙外来担当の谷口治子医師に話を聞いた。

高齢者・障がい者に住みよい住環境のアドバイス 福祉住環境コーディネーター

 近年、住宅設計やリフォームを請け負う人、企業、介護福祉士、ケアマネジャーなど、それぞれに専門的な仕事を持つ人の名刺に、「福祉住環境コーディネーター」という一文を見かけることが多くなってきた。この福祉住環境コーディネーターとはどのようなものなのか、概要について札幌商工会議所付属専門学校教師の佐伯典夫さんに、仕事の実例について株式会社ハーティワークス福祉用具専門相談員で、福祉住環境コーディネーター二級の大塚春美さんに解説してもらった。

異常なダイエット願望が原因ではない 摂食障害
 無理なダイエットや大食いをどこかで自制し、止めることができれば問題ないが、なかには止められないケースもある。これを総じて摂食障害という。この症状が継続すれば命に関わることもある。この摂食障害について、大通りつげのクリニック(中央区)の柘野雅之院長に解説してもらった。

胃がん 早期の社会復帰を可能にする腹腔鏡手術
 胃がん患者数はわが国のがん患者の第1位を占めている。胃がんは、古くから日本人にとってなじみの深いがんであることから、その診断技術・治療水準は、世界のトップクラスにある。そこで胃がんの最新治療について斗南病院の奥芝俊一診療部長に解説してもらった。

手根管症候群と肘部管症候群 手のしびれ
 最近 手のしびれやこわばりを感じるようになったという方はいないだろうか。手のしびれは、さまざまなことが原因で起こり、障害される神経によって症状が異なる。骨や筋肉、靱帯等で囲まれた身体の中の狭い部分を末梢神経が通過する際、神経が圧迫や摩擦を受けて、神経障害が発生することがある。これを絞扼性神経障害と呼ぶが、その代表的な疾患が手根管症候群と肘部管症候群。手のしびれを引き起こす頻度の高い、この二つの病気について、山の手通八木病院(西区)の石川淳一院長に聞いた。

カラーグラビア / 北海道の

 カリンバ遺跡

 恵庭市黄金地区にあるカリンバ遺跡。一九九九年から行われた発掘調査により、縄文時代早期から続縄文時代、擦文時代、近世アイヌ期と数千年に及ぶ時代を、人がこの場所で生活してきたことがわかった。
 カリンバ遺跡の場所を古地図で見ると川が流れていたことがわかる。この川にアイヌ語で桜の木を意味するカリンバという名前が付けられていた。恵庭市街地には中心を流れる漁川をはじめ、過去にはいくつもの川が流れ、段丘を作り、千歳川へ続いていた。人は川沿いに生活の場所を定める傾向があり、恵庭市に数多く点在する遺跡も河川に沿っている。カリンバ遺跡に暮らした人に、生活の礎を提供してきたカリンバ川もそのひとつだったが、明治以降の開拓によって消滅した。二〇〇五年三月に国指定史跡となり保護が決定。恵庭市は同地に遺跡の保存施設をつくるという。今後、未調査部分の発掘が行われれば、より詳細な当時の生活が明らかになる可能性があり、その際には再び旧来の縄文時代に対するイメージを大きく変えてくれることだろう。(写真提供:恵庭市郷土資料館)

                                    

                                    

このほかのカラーグラビアは、北海道に生息する動物について紹介する「ほっかいどう動物写真館」、二枚以上の折り紙を組み合わせてつくる「チャレンジ!組み合わせおりがみ」、和食中心で旬の食材を使ったさまざまな料理を紹介する「おいしいヘルシーこだわり料理」。モノクロ連載記事も豊富です。