北海道医療新聞社

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暮らしと健康の月刊誌:ケア

6月号

特集記事

気になる無駄毛をどう処理する? レーザー脱毛

脱毛

薄着で外出することが多くなる夏を前に、むだ毛を処理したいと考える人も少なくない。自分でカミソリや脱毛ジェルを使ったりするだけでなく、専門の施設で針やレーザー脱毛を受けようと考えている人もいるだろう。そこで近年利用者が増えているレーザー脱毛を中心に、脱毛について山中皮膚科スキンケアクリニック(手稲区)の山中清光院長に解説してもらった。


健診の受診で早期発見を

不整脈

昼夜を問わず働き続ける心臓。その活動の様子は拍動という形で知ることができる。通常とは違った拍動が起こる不整脈には、危険で見落としてはならないものがあるという。北海道社会事業協会富良野病院(以下、富良野協会病院)で循環器科を担当する名取俊介主任医長に解説してもらった。


国内の推定潜在患者は約800万人

過活動膀胱

 最近、歳をとったせいかトイレが近くなったり、尿が漏れてしまう、といったことはないだろうか。もちろん年齢や男女を問わずにみられることでもあるが、最近ではこうした症状が「過活動膀胱」(Overactive Bladder)という病名で呼ばれることがある。過活動膀胱は二〇〇二年に国際禁制学会で承認された新しい病名。驚くことに日本国内では八百万人もの潜在患者がいると推定されている。中田泌尿器科病院の国枝学副院長に、症状と治療法について詳しく解説してもらおう。


安静状態が引き起こす

廃用症候群

 病気やけがにより身体を安静にしていることで起こる廃用症候群。医療機関に入院しているときや退院後の在宅での療養中など年齢、性別に関係なく安静にしていれば起こってしまう。安静などにより生じる廃用症候群とは、どのようなものなのか、どうすれば予防することができるか苫小牧東病院(苫小牧市)の橋本洋一理事長に解説してもらった。


正しい知識が感染拡大を防止する

HIV/エイズ

 日本で初めてエイズ患者が発生した一頃に比べると、最近はエイズがメディアで大きく取り上げられることが減っている。先進国では軒並み患者数が減少しているとの報告もあるが、日本では大きく事情が異なっているという。釧路労災病院の宮城島拓人副院長に、HIV/エイズ、そして日本の現状などについて解説してもらった。


神経疾患の中では回復することが多い病気

ギラン・バレー症候群

 名前がカタカナで表記されて、初めて病名を聞いた人はどんな病気かわかりにくく、あまり馴染みがない病気と思うかもしれない。四肢にまひなどの症状が見られるギラン・バレー症候群について、国立病院機構札幌南病院(南区)で土井静樹神経内科医長に解説してもらった。


カラーグラビア / 北海道の歴史探訪

チャシ

 チャシはアイヌ語で「砦」や「柵」などを指す。「城」も意味するといわれているが、いわゆる天守閣を伴った近世の城郭ではない。多くは周囲に壕が掘られたり、壕を掘った土を盛り土した土塁や柵が備えられるなど、空間を仕切る役割を担っていたという。
 北海道の歴史を追う際に欠かせないのが、アイヌの人々が築きあげた文化。その中にチャシという言葉が出てくる時期があり、アイヌ文化期を知る上で重要なものとなっている。しかし、北海道に住んでいてもチャシについて知る人は多くない。
 道内各地に分布し、その数は現在わかっているものだけでも五百を超えている。道東地域や太平洋側に多く、日本海側や内陸部に少ない。宅地化で失われてしまったり、チャシを見つけるための重要な伝承が途切れてしまっている可能性があり、もしかしたら皆さんが住んでいる場所の近くにも発見されていないチャシがまだあるかもしれない。

 ※この写真は、稚内市の増幌チャシ。典型的な孤島式のチャシ。頂上から見ると右の部分に壕のくぼみがある。(写真提供:北海道開拓記念館)

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