北海道医療新聞社

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暮らしと健康の月刊誌:ケア

8月号

特集記事

病気を理解することが家庭介護の第一歩

アルツハイマー病

認知症の症状を起こす病気として知られるアルツハイマー病。根本的な治療は難しいが、近年は進行を緩やかにする薬物が登場すると同時に、同様な効果をもつ非薬物療法も行われている。アルツハイマー病の治療や予防、家庭で介護する際のポイントなどについて、老健くしろの前田哲施設長に聞いた。


夏場のスキンケア対策が大切

気になる体臭

道内の季節はすでに夏。近年は北海道といえども暑い日が増え、とかく汗をかきがち。そんな季節にどうしても気になってしまうのが体臭である。汗をかく上に薄着になるため、いつもより体臭が気になっている方も多いのではないだろうか。小林皮膚科クリニック8・3プラザ診療室(北区)の小林衣子院長に体臭が発生するメカニズムとスキンケアの方法を聞いた。


あと二杯が健康の秘訣

水と健康

普段何気なく接することの多い水。とくに暑い夏の間は、飲み物として水分を摂取する機会が多い。この水は私達の健康にとって、非常に重要な役割を担っている。水の大切さを再認識するために、水と健康の関係について、NPO法人水と健康スポーツ医学研究所(南区)の武藤芳照理事(東京大学大学院教育学研究科身体教育学講座教授)に解説してもらった。


色は無意識に作用する

色と心の関係

私たちは赤や青、黄色などさまざまな色に囲まれて生活している。これらの色の多くは自然と目に入ってくるもので、ほとんど意識されない。しかし、そうした無意識に捉えている色が人の精神面やときには身体にも影響を及ぼすことがあるという。今回は色が人の心に与える影響について、株式会社トゥルーカラーズの中田哉子代表取締役に解説してもらった。


治療法と生活上の注意点

脱毛症

日本人男性の場合、60歳代になると半数近くが男性型脱毛症を発症しているといわれているが、年齢を問わなければ、薄毛や脱毛で悩む人は相当数に上るだろう。欧米のデータによると、60〜70歳代の女性の2割程度が男性型脱毛症を発症しており、男女を問わない悩みの要因となっている。脱毛の種類とその仕組み、対策などについて、札幌鉄道病院皮膚科(中央区)の小玉和郎主任医長に解説してもらった。


ゆっくり休み、あせらず治療することが大切

統合失調症

正式に「統合失調症」と病名変更して五年。それまで用いられていた精神分裂病と比べて、症状を適切に表しているといわれる。旧病名の分裂病という言葉から広まった負のイメージは、一部ではまだ残っているという。今回は統合失調症を知るために、北海道大学医学研究科精神医学分野の久住一郎講師に解説してもらった。


カラーグラビア / 北海道の歴史探訪

フゴッペ洞窟の謎の岩面刻画

余市町にあるフゴッペ洞窟は現在、JR線によって分断されているが内陸側の丘陵地の先端部にあたり、幅が約6メートル、高さと奥行きが約7メートルの岩陰洞窟。洞窟内の岩に刻画が描かれているのは、国内でフゴッペ洞窟と小樽市の手宮洞窟以外に知られていない。描かれているものは人物像が多く、舟と考えられるものや何を表現したのか謎めいた刻画もある。肩から羽が生えたように描かれた人物像は、精霊や神に変装したシャーマン(祈祷師)表す有翼人と考えられている。漁労や豊穣、出産を祈ったり、吉凶を占うなどの祭祀を行っていたといわれている洞窟に有翼人が描かれたことは、祈祷などの力を増幅させるため、祭祀の際に一般民衆もシャーマンと同じような仮装をしていたのではないかと推測されている。

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