人は生きるうえで栄養を摂取することは不可欠。しかし、高齢化が加速し、何らかの疾患によって口から食べることができなかったり、飲み込むことが困難になる場合がある。そんなときに、おなかに小さな穴を開け、胃に直接栄養を入れるために作った「おなかの小さな口」のことを「胃ろう」という。この手術方法を経皮内視鏡的胃瘻造設術(Percutaneus Endoscopic Gastrostomy)といい、略して「PEG(ぺグ)」と呼ばれている。日本国内でもここ数年で急速に普及し、一般の方々にも知られるようになったが、身近に対象者がいなければ、聞き慣れない言葉でもあるだろう。胃ろうとは何か、土田病院(中央区)の北川一彦副院長に解説してもらおう。 |