北海道医療新聞社

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暮らしと健康の月刊誌:ケア

6月号

特集記事

定期的な検査と治療継続が重要

甲状腺機能亢進症

普段はなかなか気にかけることがない甲状腺。しかし、甲状腺の病気は多くみられ、検診では2割の人に何らかの甲状腺疾患が発見されているという。そこで今回は、甲状腺疾患のなかでも、甲状腺機能亢進症について札幌厚生病院共済ビル診療所(中央区)の真尾泰生所長に解説してもらった。


各分野で実用化が進む

再生医療

さまざまな分野で研究、実験が進んでいる再生医療。そのなかにはすでに実用化され、実際に医療機関で実施しているものもある。今回は、再生医療について北斗病院(帯広市)の鎌田一会長に、四月から北斗病院ではじまった角膜再生医療について、旭川医科大学眼組織再生医学講座の五十嵐羊羽講師に解説してもらった。


家族への負担の大きさも課題に

若年性認知症

認知症は高齢者だけにみられる病気ではない。四、五十代の働き盛りでも発症することがある。これを若年性認知症という。高齢者の場合と同様に、アルツハイマー病や脳血管障害が要因となることが多いが、最近では「ピック病」といって性格の変化や異常行動を示す病気も指摘されるようになった。メンタルケア札幌(東区)で、精神科ソーシャルワーカーの立場からリハビリテーションに関わっている鎌田稔さんに若年性認知症について聞いた。


自覚症状のないうちに進行することも

難聴

聴力が正常な状態から低下し、音の聞こえが悪くなった状態を難聴という。ごく軽いものからまったく聞こえなくなるものまでその程度は人によってさまざま。新川耳鼻咽喉科の菊地秀樹院長に、老人性難聴、騒音性難聴、突発性難聴などについて解説してもらった。


爪の色・形に注意

爪の異常からわかる健康状態

爪は身体の健康状態のバロメーターといわれている。貧血やダイエットによる栄養不足で弱い爪が作られることがあるほか、爪自体の病変や内蔵の病気などによって変形するといったものまで、その原因はさまざま。爪の異常について北郷皮膚科(白石区)の高橋院長に話を聞いた。



カラーグラビア /北の礎〜語り継がれる地域の貢献者たち 

札幌の発展を支えた地下鉄

交通局長として指揮を務めた

大刀 豊

昭和四十七年、冬季オリンピック開催に向け、着々と都市改革を進めていた札幌市に東京、名古屋、大阪に次いで国内四番目となる地下鉄が誕生した。開通時は自動改札や日本初のゴムタイヤ方式など最新の設備で道内外からも注目を集め、人だかりが絶えない状況だった。大渋滞を引き起こしていた札幌市内の道路事情は、地下鉄開通とともに解消され、市民は文明の発達に驚き、喜んだという。しかし、その開通の裏側は決して容易ではなく、当時交通局長だった大刀豊という存在なくしては語れない歴史があった。

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