北海道医療新聞社

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暮らしと健康の月刊誌:ケア

8月号

特集記事

左右対称?いつから?症状の把握が重要

人それぞれのしびれ

何かの拍子にしびれを感じることは、日常で誰もが経験すること。しかし、普段と違ったしびれを感じたら、何か重大な病気が関係しているのではと不安になってしまう。簡単に原因がわからないからこそ、しっておきたいしびれと病気について、さっぽろ神経内科クリニック(東区)の深澤俊行院長に解説してもらった。


もう一度役割を見直そう

体脂肪

国民健康・栄養調査によると、男性と中高年女性、子どもの肥満が増えているという。生活習慣病患者さんの増加に歯止めをかけるべく、今年から新たに特定健康診査が始まった。こうしたなかで、若い女性のダイエット志向もあいまって、脂肪をいかに減らすか、さまざまな方法に注目が集まっている。しかし、脂肪の本当の役割を理解せず、ただ単に減らすだけでは、かえって健康を害することにつながりかねない。そこで今回は、脂肪について天使大学(東区)大学院栄養管理学専攻の斉藤昌之教授に解説してもらった。


気づかぬうちに進行する

加齢黄斑変性

加齢黄斑変性は中途失明の原因として多くみられる目の病気。初期段階では気づきにくく、「年のせい」と放置してしまうケースが少なくない。今まであまり有効な治療法がなかったが、近年、新しい方法により視力低下を最小限に抑えることが可能になった。症状や新しい治療法について大塚眼科病院(北区)の引地泰一医師に解説してもらった。


多くの女性を悩ませている

女性骨盤底疾患

高齢化や生活の多様化に伴って、直接生命に影響することが少なくても、生活の質を大きく損なう女性骨盤底疾患が注目され始めている。なかでも腹圧性尿失禁や骨盤内臓器脱の羅患率は高く、社会生活の障害となって多くの女性を悩ませている。女性骨盤底疾患、とくに骨盤内臓器脱についてオアシスレディースクリニック(中央区)の竹原 正輝院長に解説してもらった。


「太もも歩き」のすすめ

メタボ解消と50代からの運動

最近はすっかりその名称が広く知られるようになったメタボリックシンドローム。その根本で課題となるのは、現代人のカロリーオーバーと運動不足に尽きるといえるだろう。しかしながら、ことに運動については必要性がわかっていながらも、なかなか実行できないのが現実ではないだろうか。NPO法人北海道健康づくり協会会長であり、北海道大学高等教育機能開発総合センター教授の川初清典氏に、中高年以上の年代にふさわしい運動の考え方や、いつでも可能で、運動効率のよいウォーキングの方法を聞いた。



カラーグラビア /北の礎〜語り継がれる地域の貢献者たち 

不屈の精神で岩内を描き続けた画家

木田金次郎

一生涯を岩内の地に捧げ、絵筆を取り続けた画家、木田金次郎。木田が岩内の風景にこだわり、留まり続けたのは北海道文化に縁の深い有島武郎の助言があったからだという。二人の交流は小説「生れ出づる悩み」に描かれ、木田はそのモデル画家として知られるようになる。しかし、画家としてはまだ無名だった木田にとってこれは大きな重圧となり、その名を世に知らしめるには大きな試練を乗り越えねばならなかった。有島の死、岩内大火による多数の作品の焼失…。木田をまっていていたのはまさに棘の道のりだったといえるだろう。

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