北海道医療新聞社

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暮らしと健康の月刊誌:ケア

12月号

特集記事

意外と知られていない

リンパとリンパ浮腫

リンパという言葉は聞いたことがあるが、それがどのようなもので、どのような役割を果たしているのか、知っているだろうか。近年はがん治療の面でも、リンパが利用されているという。そこで、今回はリンパに関する基本的なことと、リンパを使用したがん治療については、新札幌恵愛会病院(厚別区)の八十島孝博院長に、また多くの女性を悩ます下肢のリンパ浮腫とその治療法については、リズミック産婦人科(北区)の山本律院長に解説してもらった。


保湿を心がけて予防しよう

冬の悩みの一つ乾燥肌

冬になると肌が乾燥してかゆい。しかし、かくと肌が荒れてさらにかゆみが増す。毎年のことだからと諦めている人もいるのでは。今回は、北郷皮膚科医院(白石区)の高橋祥公院長に、皮膚の構造や乾燥する仕組みなどを含めた乾燥肌の治療と予防法について解説してもらった。


透析や心血管疾患に至る可能性も

CKD(慢性腎臓病)

CKD(Chrornic Kidney Disease)という言葉を聞いたことがあるだろうか。日本語では「慢性腎臓病」といわれ、慢性に経過するすべての腎臓病を含めた考え方。タンパク尿や腎機能の低下など目安の数値を超えた場合、将来的に血液透析に移行する可能性が高くなるだけでなく、心血管や脳血管疾患など重大な病気を合併することも示唆される怖い病気。世界ではすでに五億人の患者がいると推定され、国内でも非常に注目されている。札幌医科大学内科学第二講座の島本和明教授に、解説してもらった。


メリットとデメリットを理解しよう

在宅医療

在宅医療という言葉を耳にすることが多くなったが、正しく理解している人は少ない。通院が困難で自宅で療養をしたいと願う患者さんやその家族のニーズが高い在宅医療。在宅医療とはどのようなものか、さっぽろ在宅医療クリニック(北区)の西川就院長に解説してもらった。


早期の日常生活動作の回復に向けて重要

脳卒中の急性期リハビリ

かつては日本人の死亡原因の一位だった脳卒中。その後死亡率は減少し、悪性新生物、心疾患に続く第三位にまで後退したが、発症数自体は減っていない。脳卒中は治療の経過によっては言語障害や半身まひ、意識障害など重い障害を残すことになってしまう。そのため、早期の段階からリハビリテーションを行うことが重要だといわれている。岩見沢脳神経外科の森本繁文院長にそうした考え方について解説してもらった。



カラーグラビア /北の礎〜語り継がれる地域の貢献者たち 

世界初・人工雪を作った

中谷 宇吉郎

雪の研究の先駆者である中谷宇吉郎は、世界で初めて人工雪を実験室内で作り出すことに成功した。日本学士院賞を受賞し、功績が認められ、北海道大学低温科学研究所を設立。後に「雪博士」として、その名が知れ渡り、研究だけではなく、随筆や映画の製作を通して科学の面白さを世に伝えていった。

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