北海道医療新聞社

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暮らしと健康の月刊誌:ケア

3月号

特集記事

NASH(非アルコール性脂肪肝炎)とは?

肝臓の機能と病気

将来、肝硬変や肝がんに進行する危険性が高い病態としてNASH(非アルコール性脂肪肝炎)が注目されている。NASHは過度の飲酒歴や他の肝障害の原因も認められない脂肪肝でありながら、肝細胞の炎症と線維化の進展がみられる。また、肥満や糖尿病などのメタボリックシンドロームに合併することが多いといわれる。NASHの診断や治療法について札幌緑愛病院肝臓センター(清田区)の高柳俊明副所長に解説してもらった。


諦めないで、皮膚科を受診しよう

男性型脱毛症

最近、抜け毛や薄毛が気になりだしたが、体質や遺伝だからと諦めてはいないだろうか。病気が原因ではない男性型脱毛症は、早めに皮膚科を受診し、適切に処置すれば抜け毛・薄毛の進行を抑制することが可能になっている。そこで今回は、男性型脱毛症(AGA)について帯広厚生病院皮膚科の佐藤英嗣主任部長に解説してもらった。


不安があれば早期受診を

症状別・子どもに多い泌尿器科疾患

泌尿器科の病気は男女、年齢を問わず多岐にわたっている。今回は子どもに多くみられる泌尿器科疾患について、中田泌尿器科病院(西区)の谷口明久診療部長に、血尿が出る場合、おねしょをする場合など症状別に分けて解説して頂いた。


背後に怖い合併症の数々

高血圧

普段少々血圧が高くても、自覚症状がないからといって放置しがち。そんな日常生活を送っている人はいないだろうか。長年、暴飲暴食や運動不足、喫煙などが続けば、その間にも血管は石灰化して硬くなり、動脈硬化はどんどん進行してしまう。つまり高血圧で最もこわいのは、心臓や脳、血管などに合併症を起こしてしまうことにある。自覚症状がないことから、サイレントキラーとも呼ばれる高血圧について、エリヤ会北五条医院(岩見沢市)の佐藤巌院長にお話を伺った。


生活習慣を見直し体づくり

出産に向けて

出産は、女性にとって一大イベント。妊娠期間中は体調や精神状態が目まぐるしく変化し、さまざまな悩みも生じる。そこで今回は、慶愛病院(帯広市)の佐藤絵里子助産師に出産に向けて注意したいことなどを解説してもらった。

カラーグラビア /北の礎〜語り継がれる地域の貢献者たち 

自然を大切にした治水計画を実行

岡崎 文吉

治水とは、洪水・高潮などの水害や地すべり・土石流のような土砂災害から人々の生命、生活を守るために、堤防や護岸、ダムなどを整備する事業を指す。自然のままの蛇行河川の特性を保護し、かつ応用しようとする“自然主義”に基づいた護岸工法「コンクリート単床ブロック」(ヨーカンブロックとも呼ばれる)は、大正から昭和にかけて石狩川をはじめ、日本国内に広く普及した。さらに、国内にとどまらず中国の大河・遼河、アメリカのミシシッピー川にも導入された。この工法を開発・実用化して、石狩川治水の発展に貢献したのは、治水の祖で知られる岡崎文吉だった。

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