治水とは、洪水・高潮などの水害や地すべり・土石流のような土砂災害から人々の生命、生活を守るために、堤防や護岸、ダムなどを整備する事業を指す。自然のままの蛇行河川の特性を保護し、かつ応用しようとする“自然主義”に基づいた護岸工法「コンクリート単床ブロック」(ヨーカンブロックとも呼ばれる)は、大正から昭和にかけて石狩川をはじめ、日本国内に広く普及した。さらに、国内にとどまらず中国の大河・遼河、アメリカのミシシッピー川にも導入された。この工法を開発・実用化して、石狩川治水の発展に貢献したのは、治水の祖で知られる岡崎文吉だった。
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