北海道医療新聞社

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暮らしと健康の月刊誌:ケア

2月号

特集記事

予想を上回るほど患者数が増えている

乳がんの検査と治療法

 患者数が増加しているがんの中でも、女性にとって深刻なものが乳がん。早期発見・早期治療へさまざまな取り組みがなされているにも関わらず、死亡者数は増加している。こうした背景には何が問題となっているのか、乳がんの最新検査方法なども含めて、北斗病院(帯広市)の難波清特別顧問に解説してもらった。


早めの対応が大切

花粉症

 くしゃみ、鼻水、鼻づまりの三大症状に悩まされる花粉症。一度花粉症になってしまうと、完治させることができない厄介な病気。しかし花粉が飛散する前から薬物療法を行うことで症状を軽く済ませることもできるという。少しでも快適に過ごすために治療法と注意点についてこじま耳鼻咽喉科クリニック(豊平区)の小島正院長に聞いた。


病名登録されるもいまだ不明な部分が多い

シックハウス症候群と化学物質過敏症

 病気になっていないのに目がしみて、咳が出る、全身がだるい。そういった症状がみられたら、シックハウス症候群や化学物質過敏症の可能性がある。現代の難病ともいわれるこの2つの病気は、いまだ不明な部分が多く、効果的な治療法も見つかっていない。こうしたなかで、道内各地から患者さんが訪れている渡辺一彦小児科医院(白石区)の渡辺一彦院長に、この2つの病気について、最新事情も交えて解説していただいた。


重症化しやすい高齢者は要注意

肺炎

 日本人の死亡原因で、がん、心疾患、脳血管疾患に続いて多いのが肺炎。そのうち九割以上は六十五歳以上の高齢者が占めている現状がある。かぜと似た症状のため、受診が遅れて悪化させる場合もあり、とくに高齢の場合は本人にとっても家族にとっても、十分な注意が必要となる。あらためて肺炎とはどのような病気であるのか、おびひろ呼吸器科内科病院(帯広市)の菅原好孝院長に解説して頂いた。


日帰り手術も可能な《ESWL》のメリット

尿路結石と低侵襲の治療法

 腎臓から尿道までの尿の通り道に石ができる尿路結石症。とくに三十代から五十代の働き盛りの男性に多い。石のある部位によっては耐えがたいほどの痛みを伴うことがある。自然排石できない場合、かつては開腹手術が行われたが、現在はESWL(体外衝撃波腎尿管結石破砕術)という患者さんの負担の少ない方法を用いることが主流となっている。中田泌尿器科病院(西区)の篠島弘和診療部長に解説して頂いた。


 


カラーグラビア /北の碑〜北海道歴史散歩〜

急減した天然資源を取り戻せ

さけますふ化放流事業

 千歳から支笏湖へ向かう道道支笏湖線の途中に、さけますセンター千歳事業所がある。さけますの採卵・ふ化を行うこの施設の一角に鎮座するのが、今回紹介する『鮭鱒人工孵化発祥記念碑』。減少した資源を取り戻すべく、試行錯誤を繰り返した歴史を今に伝えている。

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