必読! 中高年のための部位別疾患シリーズ
第3回
アルツハイマー病
高齢になるにつれ心配となる病気の一つ、認知症。患者さん本人だけでなく、その家族にも大きな影響が生じる病気なだけに、予防や治療法が気になるところ。完治できない病気とはいえ、どこまで治療法の開発が進んでいるのか、認知症の中でも患者数の多いアルツハイマー病に絞って、老健くしろの前田哲施設長に解説してもらった。
ほとんど傷跡の残らない新しい手術法
単孔式腹腔鏡下手術
医療技術の発達と共に、手術方法についても、患者さんの負担を軽減するだけでなく整容性に優れた低侵襲の手技が開発されている。胆石や胆のう炎の病気で行われている単孔式腹腔鏡下手術もその一つで、現在、日本でも急速に普及が進んでいる。これはへその部分の一か所の切開だけで、胆のうの摘出を可能とする方法で、技術の向上と共に大腸や婦人科領域など他の疾患への適用も始まっているという。同手技の国内外第一人者である斗南病院消化器病センター(中央区)の北城秀司外科科長に同手術方法のメリットについて聞いた。
知られているようで知られていない
麻酔科医の仕事
内科、外科、産婦人科など、普段から利用頻度の高い診療科なら、どういった診療や治療を行っているのか、みなさんも想像できることだろう。それでは、麻酔科ならどうだろうか。麻酔を扱うということ以外にはなかなか何をしているのか、患者とどういった接点があるのか、わからない部分も多いのでは。そこで、今回は帯広第一病院(帯広市)麻酔科の佐々木英輝副部長に、麻酔科医の仕事について、手術室編とペインクリニック編の2編に分けて解説してもらった。
放置しても治らない原因不明の病気
リウマチ性多発筋痛症
筋肉の痛みやこわばりが主な症状となるリウマチ性多発筋痛症は、リウマチと名前がついているが、関節が壊れてしまう場合もある関節リウマチとはまったく異なる病気という。未だに原因は不明とされるこの病気について、山の手通八木病院(西区)の安田泉副院長に解説して頂いた。
命に関わる重大な疾患につながる
脂質異常症とその治療
自覚症状がないまま進行し、脳梗塞や心筋梗塞など重大な疾患につながる脂質異常症。五十歳以上の女性の約半数はこの危険があるという。食生活の欧米化によって増加しているこの病気の病態と食事の注意点について、手稲渓仁会病院(手稲区)の浦信行総合内科部長と田中智美管理栄養士に話を聞いた。
天使の聖母トラピスチヌ修道院
日本初の観想女子修道院
カトリック教会に属する厳律シトー会は、祈りと労働を主要な手段として、神と人々に奉仕する隠世共住修道会。このシトー修道会の日本で最初の女子修道院が、いまや函館の観光地として、数多くの人が訪れる「天使の聖母トラピスチヌ修道院」である。