北海道医療新聞社

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暮らしと健康の月刊誌:ケア

9月号

特集記事

必読! 中高年のための部位別疾患シリーズ

第6回  

加齢黄斑変性

 目の病気の中でも、失明の原因として増えているのが加齢黄斑変性。失明という深刻な状態になりかねない病気なのだが、まだ不明な部分も多く、これまでは有効な治療法もなかった。しかし、近年、その状況が打開されつつあるという。加齢黄斑変性の最新の話題などについて、江口眼科病院(函館市)の森文彦副院長に解説してもらった。


慢性化すると肝硬変、肝がんのリスクに

ウイルス性肝炎

 肝炎とは言葉の通り、肝臓に炎症の起こった状態をいう。肝炎はウイルスの感染を筆頭に、アルコールや薬剤、自己免疫などが要因となる。近年は脂肪肝から非アルコール性脂肪肝炎(NASH)という病態に移行するケースが増加し、生活習慣との関連からも問題視されている。いずれにしても、慢性肝炎が進行すると肝硬変や肝臓がんのリスクを高めることになってしまう。ここでは、未だに急性肝炎の圧倒的多数を占めるウイルス性肝炎について、札幌センチュリー病院(白石区)の岡本宗則院長に解説して頂いた。


単純そうで実は複雑

嚥下機能の仕組み

 食事中、食べ物が気管に入りそうになり、むせた経験はないだろうか。若ければ問題ないが、高齢者などの場合には死に至る危険のある病気に発展しかねないという。食べ物を噛み、飲み込むという動作の仕組みについて、柏葉脳神経外科病院(豊平区)の五井伸子言語療法主任に解説してもらった。


早期発見に向け30代から検診を

乳がん

 日本人女性のり患率は今や二十人に一人という乳がん。ピンクリボン運動の推進、検診率の増加など、早期発見、早期治療の意識付けは進んではいるが、未だ患者数は死亡率ともに増加しているのが現状だ。東札幌病院(白石区)の三神俊彦副院長に、昨今の乳がん治療をめぐる話題について語って頂いた。


乗り越えたい生理前のイライラ

PMS(月経前症候群)

 生理前になるとイライラしたり、頭痛やむくみがひどくなるなど身体的・精神的な症状が現れることがある。症状は人それぞれだが、生理の1週間位前から始まって月経が開始すると治まるこの病気をPMS(月経前症候群)という。症状がつらく、仕事や家事に影響が出たり、人間関係に影響が出たりするようならば治療の必要がある。症状と治療法について青葉産婦人科クリニック(厚別区)の高田久士院長に話を聞いた。


 


カラーグラビア /北海道が1番!〜道民の誇り〜国内No.1ガイド

元町配水場 函館市

日本人による初の近代水道

 横浜、長崎と共に日本最初の貿易港として世界に向けて開かれた函館だったが、水の便が悪く、日常生活でも飲料水に事欠くことがあり、街の発展とともに水道建設の要望を高まっていった。そこで、明治20年(1887年)、道庁が横浜の上水道敷設を担当したイギリス人土木技師パーマに調査を委託。調査後、亀田川を水源に、沈殿池と元町配水池をつくり、市街地各署へ給水する大事業が、翌年から開始された。待望の近代水道は、同22年(1889年)に完成。函館公園では盛大な疎水式が挙行されたほか、家々の軒先には灯ろうが灯され、海岸に近い船からは花火が打ち上げられるなど、函館中がお祝いムード一色となった。

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