かつては血管腫や血管奇形の正確な分類は成されず、さまざまな病名のもとに、統一した見解による治療が実施されない現状があった。その後、研究が進み、国際血管腫・血管奇形学会(ISSVA)を中心に、血管腫、血管奇形に関する分類が具体的になっている。しかし、日本国内にその考え方が十分に浸透したとは言い難い状況があり、病態によって大きな障害を抱えるケースもあるなど、まだまだ課題の多い疾患だという。血管腫・血管奇形センターを開設し、専門的治療を展開する斗南病院(中央区)の佐々木了センター長・形成外科長に具体的病態や現状について伺った。
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