北海道医療新聞社

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暮らしと健康の月刊誌:ケア

6月号

特集記事

若い世代にも増える “スーパー便秘” に要注意

便秘

 便秘に困っている人は読者の中にも多いのではないだろうか。とくに女性に多くみられる便秘だが、原因によっては安易に市販薬を使っても改善しない場合がある。最近では“スーパー便秘”と呼ばれる重症型の便秘も増えているという。新しい話題も含め、便秘の種類や治療法、改善策について、くにもと病院(旭川市)で排便障害外来を担当する安部達也診療部長に解説してもらった。


「使わない」ことが身体機能の低下に

廃用症候群

 「廃用症候群」という言葉を聞いたことがあるだろうか。病気やけがで一時的に安静にしているとき、心身の活動性が下がってしまうことがきっかけとなり、その機能が低下してしまう状態だ。とくに高齢者は短期間で廃用症候群になることが多く、一度低下した能力をもとに戻すのは難しいという。廃用症候群にならないための心がけとは何か、釧路北病院(釧路市)の三好克枝医師に聞いた。


三大療法から免疫療法、温熱療法まで

選択肢が広がるがん治療

 今や、日本人の3人に1人ががんで死亡する時代。それだけに、さまざまな治療法が模索されており、病状だけでなく生活のスタイルに合わせた治療ができるようになっている。また、治療法を組み合わせることで相乗効果も期待できるという。最近では低侵襲治療の一つとして温熱療法も行われている。ほかの治療法の効果を高めることが期待できるほか、QOL(生活の質)を高めることができるのが特徴だ。温熱療法を導入する北斗病院(帯広市)の武内周平緩和医療科医長に聞いた。


放置せずにしっかりと治療を

子宮内膜症

 毎月つらい月経痛に悩まされていて鎮痛薬を飲んでもまったく効かないということはないだろうか。このような人は子宮内膜症という病気にかかっているということも考えられる。女性の10人に1人はかかっているともいわれている子宮内膜症は放置しておくと治療が困難になることも。この病気について朋佑会札幌産科婦人科(北区)の佐野敬夫院長にお話を伺った。


進化する低侵襲治療

手術支援ロボット「ダ・ヴィンチ」の可能性

 手稲渓仁会病院(手稲区)では、2011年にメスや鉗子などの手術器具、内視鏡カメラなどをアームに備え、遠隔操作によって手術を実施するロボット「ダ・ヴィンチ」を道内で初めて導入した。同ロボットはその精密さから極めて低侵襲な手術を可能とし、国内で注目を集めている。道内でも導入する医療機関が徐々に増え、さらなる普及が期待されている。ダ・ヴィンチ導入によるメリットや今後の可能性などについて、同病院で担当するドクター陣に伺った。


慢性胃炎でも保険適用で除菌が可能に

ピロリ菌

 胃潰瘍や胃がんの原因として知られるヘリコバクター・ピロリ菌。今年2月には、保険診療によるピロリ菌除菌療法の対象疾患として、「ヘリコバクター・ピロリ感染胃炎」が認められたばかり。こうした最新の話題も含め、ピロリ菌について千歳駅北クリニック(千歳市)の大久保尚院長に解説してもらった。



カラーグラビア /こんなときどうする? 暮らしの便利ガイド

第3回「自転車対策」篇

 便利で環境に優しく、乗っていても楽しい自転車。今の季節、通勤、通学やレジャーで活躍する機会も多いだろう。しかし、大量の放置自転車や駐輪禁止場所での迷惑駐車、歩行者との接触事故など、自転車が招く問題も指摘されている。問題解決には乗る人一人ひとりがルールとマナーを守ることが大切。安全に、気持ち良く自転車に乗るにはどうしたらよいかを、札幌市建設局総務部・伴野純一自転車対策担当課長に伺った。

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