肝臓病の治療はウイルス性肝炎から肝硬変、肝がんに至る肝疾患のそれぞれの病態に対し、適切な治療法を選択していくが、こうした治療の一環として重視すべきなのが食事療法だ。従来、肝臓病の食事療法は糖尿病に比較すればそれほど重視されていない傾向があったが、近年はメタボリックシンドロームとも関連が深い、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)が注目され、食事療法は病気を改善するうえでも避けることができないものとなっている。個別性が重視されるようになった肝臓病の食事療法について、浜田内科・消化器科クリニック(中央区)の浜田結城院長に解説してもらった。
|