北海道医療新聞社

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暮らしと健康の月刊誌:ケア

11月号

特集記事

カルシウム摂取不足の問題が深刻化

子どもの骨粗しょう症予防

 国内の患者数は1280万人ともいわれる骨粗しょう症。骨強度の低下から骨折を起こしやすく、超高齢化に伴い、その患者数はますます増加する傾向にある。こうした一方、子どもたちのカルシウム摂取量の不足も問題となっており、将来の骨粗しょう症予備軍として危惧されているという。今求められているのは、子どもの頃から骨粗しょう症の予防に取り組むことだ。札幌清田整形外科病院(清田区)の片平弦一郎院長と二木光代管理栄養士に骨粗しょう症をめぐる現状について解説してもらった。


地域包括ケアシステムと高齢者の住まい

 超高齢社会を迎えた日本。65歳以上の高齢者人口は、2025年には30%を超え、2042年にはピークを迎える3878万人と予測されている。道内においても、すでに高齢者人口の割合は26%を超え、高齢化が加速する状況にある。こうした中で、総人口は減少傾向にあり、かつて経験したことのない超高齢社会の中で、安心した生活を送るための仕組みづくりが進められている。地域包括ケアシステムの捉え方と、高齢者の住まいについて紹介していきたい。


アレルギー性鼻炎が原因の副鼻腔炎が増加傾向

副鼻腔炎(蓄膿症)

 鼻の代表的な病気として知られる蓄膿症。かぜや花粉症などがきっかけでなることが多く、重症化すると手術が必要になることもあるという。とも耳鼻科クリニック(中央区)の新谷朋子院長に解説して頂いた。


症状を理解し、特性を生かせる支援が必要

大人の発達障害

 発達障害は子どもだけのものと思っていないだろうか。実は会社に勤め始めてから、うつ病やメンタルの不調で休職に至り発達障害と診断されることもある。メンタルの不調で休職や離職した人を対象に復職デイケアを実施するさっぽろ駅前クリニック(中央区)の加藤祐介臨床心理士に症状の特徴と支援方法などについてお話を伺った。


透析移行を抑制する「糖尿病透析予防指導管理料」

糖尿病腎症

 糖尿病患者さんの増加と共に糖尿病腎症を悪化させ、透析に移行する患者さんが急増している。こうした現状から平成24年には「糖尿病透析予防指導管理料」が診療報酬に新設された。糖尿病及び糖尿病腎症予防の重要性や同管理料について、高橋病院(函館市)で透析予防指導に取り組む筒井理裕副院長、大山友絵外来師長、大内舞病棟主任、新井田祥子栄養室長にうかがった。


カラーグラビア /こんなときどうする? 暮らしの便利ガイド

第20回 放射線の基礎知識と対策

 東日本大震災そして福島原発事故の発生以降、原子力発電と放射線に対する国民の関心は一気に高まった。震災から3年半が経過したが、北海道立衛生研究所理化学部生活保健グループは、震災以降、北海道における放射線の影響はまったく問題がないレベルに落ち着いていることを報告している。この具体的内容と共に、放射線とはどのようなものであるかをあらためて確認しつつ、もしも放射線量が増えた場合の対処について紹介したい。同グループの横山裕之主幹に解説してもらった。

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