北海道医療新聞社

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暮らしと健康の月刊誌:ケア

1月号

特集記事

ほとんどは治療可能。あきらめずに早期受診を

尿失禁

 自分の意に反して尿がもれてしまう尿失禁。頻度を問わなければ、国内の患者数は約600万人とも推計され、高齢化の進展と共に増加する可能性がある。その一方で、恥ずかしさなどから受診率は低いのが現状で、症状の進行に伴い、QOLの低下が懸念されている。「尿失禁のほとんどは治すことのできる病気」と話す福住泌尿器科クリニック(豊平区)の梅原次男院長に、詳しく解説して頂こう。


痛みを緩和し、QOLの向上を目指す治療法を提供

ペインクリニック

 腰痛や頭痛、肩こり、神経痛をはじめとして、誰しもが痛みによる苦痛を経験したことがあるだろう。痛みは身体に生じた異常事態を知らせる警告反応として重要な役割をもっている。しかし、そうした役割を終えてもなお、痛みが継続して慢性的に続いてしまうと、その痛みは、人間にとって有害なものとなってしまう。そして、痛みが3か月、6か月と続くと、慢性痛と呼ばれる状態になり、より強い痛みや別の痛みが現れ、痛みの悪循環を生じてしまう。痛みの長期化は日常生活の質、活動量の低下を招くため、身体的、精神的な苦痛を緩和することが求められる。このための治療を行っているのが、ペインクリニックだ。函館おおむら整形外科病院(函館市)でペインクリニックを担当している大村直久副院長(麻酔科医)に、具体的な治療法について解説して頂いた。


心臓と腎臓の生命予後を著しく悪化させるメカニズム

慢性心不全と腎不全の危険な関係

 心臓のポンプ機能の低下によって十分な酸素を送れず、全身のうっ血をはじめとした症状を引き起こす心不全。近年はこの心臓疾患に腎臓疾患が関連し、さらに悪循環を形成するリスクが指摘されている。宮の沢内科・循環器科クリニック(西区)の佐藤愼一郎院長に、慢性心不全の病態と腎不全とのリスクについて解説してもらいました。






カラーグラビア /こんなときどうする? 暮らしの便利ガイド

第22回 冬の防災対策

 季節はもう真冬。道民であれば例年の雪や寒さには慣れているだろうが、この時期に地震などの災害に見舞われた場合の心構えや備えはできているだろうか。とくに札幌市は積雪寒冷都市の中では190万人を超える大都市、災害の規模も大きくなる可能性がある。冬の防災対策について、札幌市危機管理対策室危機管理対策部の佐々木真一計画担当課長にお聞きした。

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