北海道医療新聞社

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暮らしと健康の月刊誌:ケア

6月号

特集記事

治療技術と機器の進化で患者さんの負担を軽減

白内障

 高齢者の代表的な目の病気である白内障。進行すれば、目のかすみやまぶしさなど、日常生活にも支障を来す症状が現れるようになる。根本的な治療を行うには、眼内レンズを挿入する手術が必要となるが、近年は手術手技をはじめ、検査や治療機器が進化し、患者さんの負担は大きく軽減できるようになっているという。亀山眼科(帯広市)の亀山大希院長に解説して頂いた。


心因的な問題から口腔内に異常が現れる病態

歯科心身症

 口の中に何らかの症状が現れているのに、治療してもなかなかよくならない、ということはないだろうか。こうした中には、「歯科心身症」が疑われるケースもあるという。歯科心身症とは近年普及しつつある考え方で、口の中の異常が心因的な問題に由来している病態を指す。従って一般の歯科では診療することのできない症状でもある。北海道大学大学院(北区)歯学研究科高齢者歯科学教室の山崎裕教授に解説して頂こう。


顔の印象を決める大切なパーツ

まぶたの病気

 人と対面したとき、相手の目元をみるという人は多いのではないだろうか。眼は見た目の印象を決める大切なパーツであり、それを保護しているまぶたもまた人の目に触れる機会が多く、印象を左右する重要な部分。そんなまぶたにはさまざまな機能を持つ組織があり、さまざまな病気があるという。2009年から「まぶたの外来」を開設し、治療に当たってきた札幌医科大学(中央区)形成外科学教室の山下建助教にお話を伺った。


若い年代のうちに除菌するほど予防効果は高い

ピロリ菌

 胃潰瘍や胃がんの原因として近年注目されているピロリ菌。特定の疾患等には保険適用での除菌が可能となっており、心配な方は医師に相談したいもの。最近は新薬が認可され、除菌率はさらに向上しているという。おく内科消化器クリニック(帯広市)の奥隆臣院長にわかりやすく解説してもらおう。




カラーグラビア /こんなときどうする? 暮らしの便利ガイド

子ども関連施設(保育所、幼稚園など)で集団感染例も

アタマジラミ対策

 全国の保育所、幼稚園などでアタマジラミの発生が報告されている。シラミといえば、戦後の日本ではその流行を防ぐために殺虫剤であるDDTが散布されたもの。年配の方であれば、頭から白い粉を浴びる日本人の光景を覚えている方も多いだろう。しかし、現在問題となっているアタマジラミは衛生状態の悪さが要因ではなく、誰にでも起こり得るもの。札幌市保健所環境衛生課住まいの衛生係の久野航さんに、その生態と対策について解説してもらった。

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