骨や関節、軟骨、筋肉、神経など運動器に障害が起こり「立つ」、「歩く」という移動機能の低下を来した状態を『ロコモティブシンドローム(以下ロコモ)』という。2007年に日本整形外科学会が提唱したもので、超高齢社会を迎えるわが国の現状を見据え、ロコモの予防によって健康寿命を延ばしていくことが大切となっている。ロコモ予防には継続した運動がポイントだが、近年、適度な運動がロコモ予防と共に心の健康にも良い効果があることがわかってきた。そこで健康寿命を延ばすための運動について北海道文教大学人間科学部・整形外科専門医の黒沢秀樹教授に伺った。 |