北海道医療新聞社

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暮らしと健康の月刊誌:ケア

9月号

特集記事

まずは塩分摂取の制限を

CKDの早期予防に向けて

 慢性に経過するすべての腎臓病は、慢性腎臓病(CKD)と呼ばれ、高齢化が加速する国内においては成人の8人に1人が罹患しているともいわれている。生活習慣病との関連も深く、腎不全が進行した場合には人工透析導入に移行するケースも少なくない。最も危惧されるのは、腎臓病は自覚症状が少なく、病気の早期発見が遅れがちなことだ。病気の進行を抑制するために、私たちは普段どのようなことを心掛けながら生活することが重要なのか。札幌外科記念病院(中央区)の川崎君王副院長にアドバイスして頂いた。


「2017年全国がん登録」から

データで見る北海道のがん

 厚生労働省は5月、「2017年全国がん登録」のデータを公表した。17年に新たにがんと診断された罹患者は全国で97万7393人(男性55万8869人、女性41万8510人、性別不詳14人)。北海道は4万7327人(男性2万6447人、女性2万880人)で、がん罹患率(人口10万人当たりの年間がん罹患者数)は412・6と男女共に全国平均を上回り、47都道府県で4番目に高い値となった。

 「全国がん登録」は、国内でがんと診断された全ての人のデータを国が一元的に集計するシステムで、16年から始まり、今回の公表は2回目。がんの現状を正確に把握することを目的に、国内全ての病院と指定した診療所にがん罹患者情報の届け出を義務化し、国立がん研究センターが集計した。


「Dr.ヤンデル」氏にインタビュー

病理医って何をしてるの ?

 組織片を細胞レベルで調べ、病気の原因を突き止める病理医。正確な診断をするために臨床医から頼りにされる存在として、欧米では「ドクターズドクター」(医者のための医者)と呼ばれる。ツイッターフォロワー数が12万人を超える“日本一有名”な病理医「Dr.ヤンデル」こと、JA厚生連札幌厚生病院(中央区)病理診断科の市原真主任部長に、医療現場の重要な役割を担っている病理医の仕事について伺った。


歯科心身症とは何か

口は命の入り口、心の出口

 口の中の症状を治療してもなかなかよくならない場合、「歯科心身症」が疑われるケースがあるという。歯科心身症とは、口の中の異常が心因的な問題に由来している病態のことであり、一般の歯科では診療することのできない症状でもあるといえる。新型コロナウイルスが流行拡大する中で、口腔内症状への影響も危惧される。北海道大学病院(北区)高齢者歯科外来の山崎裕教授に解説して頂こう。


カラーグラビア /手ぬぐいの楽しみ方

今月のテーマ/小ふろしきのうさぎ包みの作り方

 お月見シーズンにぴったりなうさぎの姿になる包み方。飾りとして使うだけでなく、小物を包んでプレゼントにするのもお勧めです。

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