北海道医療新聞社

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暮らしと健康の月刊誌:ケア

7月号

特集記事

下痢や便秘の状態から健康度を判断

便通の異常

 「快眠・快食・快便」とは昔からよく言われる健康のバロメーター。とくに便は一般的な検診の項目にも含まれているように、その人の健康状態を知るための重要な要素になっている。便通の異常といえば、便秘と下痢があげられるが、札幌東徳洲会病院(東区)の太田智之消化器センター長に、具体的な症状と日常生活上の注意点などを聞いた。


生活習慣の見直しも必要

睡眠障害

 睡眠は疲労を改善する有効な手段。睡眠の過不足はもちろん、睡眠時間は足りていても睡眠の質がよくない場合も体に影響を与えてしまう。今回は睡眠障害について国立病院機構帯広病院精神科の本間裕士医長に解説してもらった。


なかには完治できない病気もある

血液の病気

 胃や肝臓、腸といった臓器については、どんな病気があり、その病気にならないよう日頃から注意している人もいるが、血液はどうだろうか。どういった病気があって、いま、自分の血液は病気でないかどうかを普段から気にかけているだろうか。全身を巡り、生きていく上で重要な役割を担う血液の病気について、釧路赤十字病院(釧路市)の西川哲裕内科部長に解説してもらった。


中には危険な種類もある

中耳炎

 子どもに起こりやすい病気の一つといわれる中耳炎。よく起こる病気だからと軽く見ていては危険な種類の中耳炎もあるので、病気について正しく知っておきたい。今回は新川耳鼻咽喉科(北区)の菊地秀樹院長に聞いた。


拡がる職域、技術の専門化

看護師の役割

 皆さんが病院で接することのある看護師は、主に外来や入院病棟勤務の看護師だが、それ以外の部署でも数多くの看護師が日夜働いている。それぞれの部署ではその役割にあった専門的な知識や技術が求められる。外来と入院病棟で働く看護師の間でも、その専門性や技術には大きな違いがある。また、同じ入院病棟でも、急性期の患者さんに対応する病棟と療養型の病棟では看護師の仕事の内容は異なる部分がいくつもある。
 看護師は国家資格の一つで、同様の資格として保健師と助産師がある。この看護師のなかでもさらに所定の教育を受けたり、認定試験をうけ取得するものとして認定看護師がある。今回は、看護師の役割について帯広第一病院の中岡千香子看護部長に、認定看護師については北海道看護協会の岩見喜久子常任理事に解説してもらった。


患者さんと医療者の羅針盤として活用される

クリティカルパスとは何か

 クリティカル(クリニカル)パス、という言葉をご存じだろうか。簡単に説明すると、患者さんの入院時に退院までの日々の治療内容を記したスケジュール表のこと。医療者同士が使う専門的なものと、日々の予定をわかりやすく示した患者用のものがある。手術が必要な疾患にとどまらず、近年はさまざまな疾患でパスが作成されている。こうしたパスがなぜ作られ、どんなメリットがあるのか、函館五稜郭病院の高金明典診療部長に解説してもらおう。


カラーグラビア / 北海道の歴史探訪

ばんえい競馬

 ばんえい競馬は、世界でも類例がない珍しい競馬。もとは北海道を開拓した農民の厳しい生活の中から生まれた。最初は今のようなそりの上に重たい物を乗せて競争するのではなく、2頭の馬が綱引きのように互いに引っ張り合ったり、荷馬車の車輪を歯止めにして動かないようにし、そこに何人乗せて引いたのかを競っていた。現在のような形になったのは、明治の終わり頃という。ばんえい競馬で活躍するばんえい馬は、馬体重が1トン。サラブレットの約2倍もの大きさで、最高1トンの重量物を乗せたそりを引く。
 オッズパーク・ばんえい・マネジメント株式会社の運営によって、再生を図るばんえい競馬。今回の存続に関わる報道の影響もあってか、全国から観光客が集まっている。北海道の貴重な歴史であり、文化であるばんえいは、新たな歴史を刻み始めた。

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