走り続ける介護保険 制度創設から16年を振り返る
「走りながら考える」を謳い文句に、数多くの不透明な部分を残しながらも、社会保障構造改革の尖兵として2000年4月にスタートした介護保険制度。3度の制度改革を経た今年は、25年を見据えて「地域包括ケアシステム構築」への動きが加速しようとしている。しかし、解消されない介護人材不足や上昇し続ける介護給付費・保険料への対応、地域住民を担い手とした生活支援サービス・通いの場整備など課題が山積し、依然として「走り続けている」感は否めない。 そこで今回の特集号では、介護・医療・福祉関係者にとって、今後10年を考える材料に資するため、16年間の動きを振り返る。
●「介護の社会化」「措置から契約」 準市場形成、選択・競争の時代に●2000〜2015年度 制度見直しの主な内容 報酬改定の主な内容●北海道内高齢者人口等推移と2025年までの推計●主な北海道内介護事業所・施設数推移 ●「介護職ゼロ」へ在宅・施設サービス前倒し・上乗せ整備 厚労省 ●再就職準備金1回限度貸付、上限20万円 厚労省「介護離職ゼロ」で担当者会議
【連載】●寄稿 日本式介護・福祉ビジネス進出の可能性 〜マレーシアにおけるフィールドワークを通して=休み 函館市保健福祉部介護保険課 熊谷健志主査 ●現場で生かす傾聴技法=18 北海道総合福祉研究センター 五十嵐教行理事長 ●リレー連載 リハ職がアプローチする自立支援=30 NPO法人失語症サロンいーたいむ代表理事 金浜衣妃子氏