増加する高齢者の最期を迎える場の確保が課題となる中、整備の進むサービス付き高齢者向け住宅は新たな選択肢になるか─。本紙が札幌市内サ高住を対象に実施したアンケート調査によると、「看取りまで対応可能」は59.6%に達した。医療系サービスを備え、高齢・重度化する入居者の受け入れ体制が整いつつある現状が明らかになった。一方で「看取り実績あり」は3割を切り、最期を迎える場の新たな選択肢となるには時間がかかりそうだ。サ高住情報提供システムによると北海道内登録数(入居開始前を含む)は9月20日現在403件・1万6352室。10月で制度創設5年のサ高住は道内でも増加が続いており、医療や介護、見守りが必要になり、住み慣れた住居での暮らしが困難になった高齢者が安心して生活できる住まいの整備は進んでいる。一方で今後急速に入居者の高齢・重度化が見込まれ、どのように支えていくかが大きな課題となる中、本紙はサービス提供体制や入居者・退去者状況についてアンケート調査を行った。 |