北海道医療新聞社

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週刊:介護新聞

2016年(平成28年)11月24日付

浦河町・ルピナス舘 町内初のサ高住、廃校活用しオープン

 サービス付き高齢者向け住宅の整備等のあり方検討会の取りまとめによると、廃校等既存施設を活用した供給を提唱しているものの、全物件の約5%にとどまっているのが現状だ。そうした中、浦河町に廃校を活用したサ高住が10月にオープンした。町内では入所施設の待機状態が続き、退院後の受け皿の一つとして運営に乗り出したのが、看護師が立ち上げた「看るの会」。2015年3月に廃校となった野深小学校を改修し、町内初のサ高住「ルピナス舘」を開設した。


処遇改善加算新区分、定昇要件化を支持 社保審給付費分科会

 介護職員処遇改善加算の区分新設について議論した社保審介護給付費分科会で、定期昇給の仕組みを要件とする厚生労働省提案を全委員が支持。一方で、キャリアアップの仕組みとして例示した「経験」「資格等」に応じた昇給は、結果として事業所の質低下を招くとする指摘も続いた。加算取得が賃上げにつながっているか確認する仕組みや、加算取得・未取得事業所の離職率比較など、効果検証を求める意見もあった。


在宅医療・介護連携推進 広域入退院調整など都道府県取組明示

 厚生労働省は、2018年度介護保険制度見直しに向け、在宅医療・介護連携推進に関する論点を第68回社会保障審議会介護保険部会に提示した。取り組みが困難な市町村への支援を強化するため、広域的な入退院時連携など、都道府県が実施すべき取り組みを国が明確化するほか、「在宅医療・介護連携推進事業の手引き」を改訂し横展開を図る方針。委員から大きな異論はなかったが、「連携は仕組みでは動かない。人事交流を促す事業を」などの意見も出された。


江別版CCRC構想シンポで公表 地域に住み続けられるまちづくりを

 江別市は現在策定中の「生涯活躍のまち(日本版CCRC)」構想をシンポジウムで公表した。函館市のCCRC構想では首都圏等からの移住促進を想定しているが、江別市では地域住民が転出しなくても住み続けられるまちづくりが基軸となっている。構想の大きな柱となるのが、同市大麻地区の札幌盲学校跡地への道立高等養護学校誘致。市内4大学も協力する意向を示しており、障害者、高齢者はじめ多世代が支え合う「共生のまち」を目指す方針だ。


●処遇改善加算に新区分 経験、資格、定昇が要件 厚労省が社保審給付費分科会提案
●ジャパンケア夕張=こだわりへの寄り添い 認知症デイ土筆=若年性、対価で意欲向上 民介協事例発表会最優秀賞2題
●在宅医療・介護連携推進事業実施状況2016年度調査(速報値)社保審介護保険部会資料から
●ロボット、模擬在宅で高齢者歯科学ぶ 北海道医療大シミュレーション実習室新設
●小樽での実践活動報告 北海道医師会など4団体 地域包括ケアシンポ


【人物】●お食事のカウンセリングサロン「colan」(札幌市)上坂マチコ管理栄養士
【企画】●特養へいわの郷(札幌市白石区)
【連載】●介護殺人を検証する=7
     ケアリング・コミュニティ研究会代表 千田忠氏
    ●リレー連載 アローチャートで変えるケアマネジメント=10
     居宅介護支援事業所はる小樽稲穂 森山和紀ケアマネ
    ●動き出しは当事者から〜関わることの原点が「気づき」と「関係」をもたらす=25
     特養ひかりの園(熊本県上天草市)施設長 深谷誠了氏

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