北海道医療新聞社

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週刊:介護新聞

2017年(平成29年)4月20日付

北海道の2017年度基金活用予防拠点整備  1市2町に内示

 北海道は、地域医療介護総合確保基金を活用した2017年度介護予防拠点整備事業を内示した。浦河町は「異世代交流」をコンセプトとした常設サロンを町中心部に整備。地域包括支援センターを併設し、気軽な相談にもつながると期待する。網走市も既設コミュニティセンターを拡張し、高齢者や育児中の母親らが集い、情報交換できるスペースを設置。両自治体とも高齢者に限らず、地域住民の世代を超えた交流の場づくりが進みそうだ。厚真町では介護予防・日常生活支援総合事業の通所サービスA型を提供する新たな拠点が整備される。


北広島・シャイニング 民間企業が通所型サービスA指定事業者に

 総合事業がスタートし、大半の事業所が現行相当サービスへの移行で様子をうかがう中、北広島市では民間企業が通所型サービスAに手を挙げた。同市内で「デイサービストトロの森」(地域密着型デイ)を運営するシャイニングは、認知症デイを開設していた2階部分に基準緩和の通所型サービス「ルフレ・トトロの森」を今月オープンした。報酬が現行相当より減収となる分、人員配置、面積基準緩和によるメリットや、事業対象者である新規利用者をどれほど見込めるか-―。介護保険に頼らないビジネスモデルへのシフトも視野に入れ、小規模デイの新たな経営方法を模索する。


賃金体系検討ヒント集 中小事業者向けに作成 三菱総合研究所

 2017年度介護報酬改定で拡充された介護職員処遇改善加算で定期昇給の仕組み構築が新たに要件化される中、三菱総合研究所は賃金体系等の整備が遅れがちな中小事業者向けに「賃金体系の検討ヒント集─経営理念を実現する賃金制度作成のために」を作成した。ヒアリング調査結果を踏まえ、事業者の方針や考え方ごとの賃金設定方法をパターン化。検討項目を整理したチェック表も示し、人材定着を含めた雇用管理に悩む事業者の支援ツールとして活用できそうだ。


認知症総合サポート 拠点センター札幌で初設置 さっぽろ香雪病院

 認知症疾患医療センター指定医療機関のない札幌市内で、認知症に関するニーズ増大と多様化に対応するため、同市清田区のさっぽろ香雪病院はセンターと同等の機能を備えた「認知症疾患支援センター」を今月開設した。認知症専門医、認知症看護認定看護師ら専門職チームが認知症に関する相談、診断・治療ほか、身体合併症や行動・心理症状(BPSD)などの入院治療にも対応。地域の医療・介護サービス連携等をバックアップする拠点として総合的なサポートを提供していく。


●フォトダイアリー 帯広市・社会参加型デイサービスさくら
●18年度介護報酬改定で自立支援に向けたインセンティブ検討 未来投資会議厚労相が提示
●介護予防・事業所評価加算基準適合 5年ぶり減少、266事業所
●第7期事業計画に「移動・外出支援」を 市町村職員向けリーフレット作製 全国移動ネット
●2017年度北海道内事業所評価加算算定基準適合事業所●2016年度厚労省老健事業報告書から


【人物】●ポロワッカ(札幌市)新宮賢治代表取締役
【企画】●デイサービスセンターブランチ(札幌市南区)
    ●無料地域サロン情報誌「ちさろ」創刊
【連載】●事例で分かりやすく解説 弁護士との連携=2
     札幌総合法律事務所 石塚慶如弁護士
    ●介護殺人を検証する=26
     ケアリング・コミュニティ研究会代表 千田忠氏
    ●動き出しは当事者から〜関わることの原点が「気づき」と「関係」をもたらす=44
     障害者支援施設星空の里(鹿児島県伊佐市)サービス管理責任者 山崎徹志氏

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