北海道医療新聞社

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週刊:介護新聞

2017年(平成29年)10月19日付

撮影スタジオ併設デイオープン 札幌市西区・ケアフル心陽

 札幌市西区で訪問介護事業を展開しているケアフル心陽は、撮影スタジオを併設した「心の健康特化型デイサービス心陽」を16日にオープンした。心の健康を評価するツールとして映像の持つ特性に着目。フェイスシート代わりの「ウェルカムビデオ」を1年ごとに撮影し、利用者の表情などから変化を読み取ろうとする新たな試みだ。介護記録としての映像の可能性に挑む、アイデアの詰まった前例のないデイとして注目を集めそうだ。


北海道内初の村直営小規模多機能 猿払「楽楽心(ららはーと)」

 猿払村は、地域交流施設を併設した小規模多機能型居宅介護施設「楽楽心(ららはーと)」をオープンした。村直営の小規模多機能は北海道内初。同村の高齢化率は道内でも低いが、認知症の問題が顕在化。地域で支え合うにも若い世代が多く、相互扶助の意識が希薄という地域特性を踏まえ、認知症ケアを提供できる小規模多機能に加え、多世代で活用できる企画や設備を盛り込んだ。認知症初期集中支援から小規模多機能につなげたことで在宅生活を継続できたほか、生きがい創出など早速、成果が見え始めている。


医療機関に相談できる窓口必要 認知症食支援テーマにセミナー

 のみこみ安心ネット・札幌は認知症患者の食支援についてのセミナーを札幌市内で開いた。基調講演では東京都健康長寿医療センター研究所の枝広あや子歯科医師が登壇。認知症患者の食事について、「原因疾患別で食事の困難はさまざま」とし、「血管性認知症はまひの影響から、むせるなど上手に食べられない。アルツハイマー型では食べ方を忘れてしまうなど、4大認知症だけ見ても症状や対応は異なる」と解説した。


介護療養6割が介護医療院転換意向 療養病床の今後アンケート調査

 福祉医療機構(WAM)は療養病床を有している病院を対象に、療養病床の運営状況や介護医療院等への転換予定に関するアンケート調査を実施した。介護療養病床を届け出ている病院の転換予定先は「介護医療院●1(介護療養病床相当)」が半数近くを占め、「介護医療院●2(老健相当以上)」を含めると全体の6割が介護医療院に転換意向であることが分かった。時期は「2017年度」「18年度」を合わせ6割近く、早期移行を予定している病院が多い一方で、転換期限の「23年度」との回答も15.4%だった。(●はローマ数字)


介護労働安定センターセミナー住宅併設事業所実地指導対策が急務

 介護労働安定センター北海道支部の介護事業者支援セミナーが開かれ、「新しい介護保険法改定のすべてと介護報酬改定の行方 これでOK! ここは押さえておきたい実地指導対策のツボ」をテーマに小濱道博氏(小濱介護経営事務所代表)が講演。有料老人ホーム等の併設事業所は介護職員1人ひとりの勤務場所や時間帯を明確にし、タイムカード等と突き合わせ確認作業を徹底するよう呼びかけた。介護職員処遇改善加算の返還指導も急増しており注意が必要という。


北海道老健協が同時改定セミナー 自立支援、重度化防止評価焦点

 北海道老人保健施設協議会は、2018年度診療報酬・介護報酬同時改定特別セミナーを14日に札幌市内で開いた。特別講演した鈴木健彦厚生労働省老人保健課長は介護報酬改定に向けた議論について、「自立支援、重度化防止の取り組みをいかに評価していくか」を焦点に挙げた。シンポジウムでは東憲太郎全国老人保健施設協会会長が、在宅強化型を目指している『加算型』施設が評価されるような報酬体系見直しを求めた。


●介護ロボット開発・実用化重点分野 「介護業務支援」を追加 厚労省と経産省
●介護医療院 届け出名称と表記は別 社保審医療部会厚労省が見解
●新人介護職の成長描く映画「ケアニン〜あなたでよかった」 21日から千歳で北海道内初上映
●体験型ブースに関心 札幌で「いきいき健康・福祉フェア」 最新介護機器展示・販売など
●2018年度診療報酬改定に向けた基本認識、視点、方向性 社保審医療保険部会資料から
●医療情報ダイジェスト(姉妹紙・北海道医療新聞紙面から)


【人物】●高齢者サロン「男和の会」(札幌市西区)坂野靖彦西町地区福祉のまち推進センター事務局次長
【企画】●グループホーム・デイサービスセンター ハーモニー(小樽市)
    ●徘徊高齢者声掛け捜索訓練(札幌市清田区)
【連載】●介護人類学=13
     日本医療大教授 林美枝子氏
    ●地域包括ケアを実現するために〜MSWの視点から〜続編=22
     札幌西円山病院地域連携推進室 大植友樹副室長兼経営管理部次長
    ●事例で分かりやすく解説 弁護士との連携=18
     札幌総合法律事務所 石塚慶如弁護士
    ●介護殺人を検証する=休
     ケアリング・コミュニティ研究会代表 千田忠氏

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