北海道医療新聞社

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週刊:介護新聞

2018年(平成30年)9月13日付

胆振東部地震震度7の厚真町特養豊厚園 建物損傷、周辺で地滑り

 6日未明の胆振地方を震源とした北海道胆振東部地震は、最大震度7の厚真町、震度6強の安平町をはじめ、札幌市内でも震度5から6を記録し道内全域で停電した。「震度7の揺れで自分も倒れてきた、たんすの下敷きになったが、まずは入所者の元に駆け付けた」と三浦康弘園長が話す、厚真町の特養豊厚園は社会福祉法人北海道厚真福祉会が運営する80人定員で、敷地内には地域密着型通所介護、障害者支援施設(定員50人)を併設。1988年に開設した建物で、周囲を森林に囲まれた自然豊かなロケーションだが、森林部分は地滑りで大きく陥没。地割れもあり建物損傷が激しく、ほとんどの窓ガラスが割れ落ち、あずま屋は崩壊。「被災直後は、配管断裂によってスプリンクラーの水が天井から漏れた」とも話す。


勤続10年以上介護福祉士、月8万円昇給へ 19年報酬改定向け議論

 「勤続年数10年以上の介護福祉士を対象に月額平均8万円相当の処遇改善を行う」として注目を集めていた、消費税率10%への引き上げに伴い実施する2019年度介護報酬改定に向けた議論が本格スタートした。厚生労働省は第161回社会保障審議会介護給付費分科会で、介護職員の一層の処遇改善の具体的枠組みや「重点化」「柔軟な運用」の在り方を論点に挙げた。年内に議論を取りまとめ、19年10月報酬改定実施の見通しだ。


介護人材確保、機能分化・業務効率化でモデル事業 予算概算要求

 厚生労働省は2019年度予算概算要求を公表した。一般会計は18年度当初比7694億円(2.5%)増の31兆8956億円で過去最大。介護関連では人材確保に向け、介護職の機能分化等で業務効率化を図る先駆的な取り組みを支援するモデル事業に新たに取り組む。成果や手法を生産性向上ガイドラインに反映するとともに、成果を発表する研修会等を通して全国展開していく方針だ。


胆振東部地震 認知症GHなど入所施設職員が職能発揮

 6日未明に発生した北海道胆振東部地震では、認知症グループホームなど24時間体制の入所施設職員が、少ない夜勤人員体制で対応。道内全域が停電しライフラインが途絶える中、入居者の安全確保のため孤軍奮闘する夜勤担当者、現場支援を優先させ暗闇の中を駆け付ける職員など、介護現場の実情を見た。


●札幌市内通所介護事業所地震対応 送迎時安全確保、食材調達苦慮 利用者宅回り安否確認も
●北海道が介護事業者向けICT活用促進セミナー 26日から道内14市町開催
●国交省概算要求 高齢者等の住まい確保に1434億円
●2019年度厚生労働省概算要求における主要施策(抜粋)
●介護人材の処遇改善 厚労省・社保審介護給付費分科会資料から


【連載】●ケアマネ受験講座=11
     北海道ケアマネジメントサポートリンク(けあさぽりんく)奥田龍人代表理事
    ●介護人類学=休
     日本医療大教授 林美枝子氏
    ●事例で分かりやすく解説 弁護士との連携=38
     札幌総合法律事務所 石塚慶如弁護士
    ●介護殺人を検証する=休
     ケアリング・コミュニティ研究会代表 千田忠氏

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