北海道医療新聞社

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週刊:介護新聞

2019年(令和元年)9月19日付

直面する課題共有、支え合える場に ひとりケアマネの会「つどい」

 「ひとりケアマネ」が直面する課題を共有し、共に支え合える場を目指して―。札幌市内・近郊で独立開業したケアマネ有志が、ひとりケアマネの会「つどい(さっぽろ ひとりだけどひとりじゃない居宅の会)」を立ち上げた。「自由で気楽に相談、発言できる場」をコンセプトとし、1人で悩みを抱え込んでいたり、独立に向けた一歩を踏み出せないケアマネらの相談に乗るほか、体調不良時の業務連携在り方なども模索していく。つどいの発起人は、2016年4月に独立開業した羽根川美幸さん(同市豊平区・居宅介護支援事業所川のくまさん)、開業1年弱の片山郁子さん(同区・ケアプランセンターえがお)と、ひとりケアマネとして10年余りの経験がある渡部洋子さん(岩見沢市・地域生活支援センターあ―ち)。


多職種で学び深める 日本在宅医療連合学会第1回地域フォーラム

 日本在宅医療連合学会主催の第1回地域フォーラム「在宅医療!ゴチャまぜ!DO!だべ!サ!」が14、15日の2日間にわたって札幌市内で開かれた。シンポジウム、専門職向けセミナー、ポスター発表などが行われ、介護・医療従事者ら900人が参加、市民公開講座には370人が来場した。在宅介護職向けセミナーでは、脳卒中と認知症について医師が解説。参加者は脳卒中への対応を実践形式で練習するなど、多職種で学びを深めた。地域フォーラムは2016年から日本在宅医学会が全国各地で実施してきたが、日本在宅医療学会と合併し日本在宅医療連合学会になってからは初開催。


地域実情応じた基盤整備が論点 社保審介護保険部会

 13日に開かれた社会保障審議会介護保険部会で、厚生労働省は地域実情に応じた介護サービス基盤整備の進め方、都市部と地方部の課題に応じた整備手法を論点に挙げた。2040年を展望した施策展開が求められる第8期(21―23年度)介護保険事業計画作成に向け、都市部では特養等が応じ切れない入所ニーズを受け止めている特定施設入居者生活介護に着目。現状を正確に把握した上で施設サービス、高齢者向け住まいをバランス良く提供し、要介護高齢者のニーズに応えていく体制が求められそうだ。


苫小牧・かざし電気 「街の電気屋さん」がふれあいサロン開設

 苫小牧市表町の「かざし電気」が毎週土曜日に店舗内でふれあいサロンを開き、地域高齢者の居場所としてにぎわっている。地域に密着した店舗ならではの「電球交換」「テレビの操作方法」など「御用聞き」的な関わりの中から、引きこもりがちな高齢者増加という課題が見えてきたという。国が多様な集いの場開設を推奨する中、同店は地域密着型店舗によるネットワークによって高齢者の生活を支える仕組みづくりを視野に入れる。


●第8期事業計画、40年展望し施策展開を 厚労省が取り組み方向性 社保審介護保険部会
●北海道内サポーター43万4262人 6月30日現在認知症キャラバン状況 全国連絡協議会
●就業総数に占める高齢者割合 過去最高12.9%に 総務省推計
●全国移動ネット  住民主体移動外出支援に役立つ資料集、DVD作製
●介護サービス基盤整備 社保審介護保険部会資料から
●北海道内市町村別キャラバン・メイト、認知症サポーター数=自治体型(6月30日現在)
●医療情報ダイジェスト(姉妹紙・北海道医療新聞紙面から)


【人物】●さくらネットワーク・システム協同組合(札幌市中央区)八谷源吾代表理事
【企画】●循環型社会目指す 虹輝(札幌市北区)
【連載】●ケアマネ受験講座=13
     北海道ケアマネジメントサポートリンク(けあさぽりんく)奥田龍人代表理事
    ●介護アロマの第一歩 介護の現場でどう生かせるか=33
     北海道アロマケア協会代表理事 宮崎寿子氏
    ●幸せの「シカケ学」人や地域をエンパワーする、まちの仕掛けデザイン=6
     札幌市立大デザイン学部 片山めぐみ講師

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