北海道医療新聞社

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週刊:介護新聞

2019年(令和元年)10月3日付

白老町 訪問型サービスB+D 既存NPO御用聞きわらびの仕組み移行

 介護予防・日常生活支援総合事業の訪問型サービスD(移動支援)は全国的に実施自治体が少ない中、白老町は2018年8月から訪問型サービスB(住民主体による支援)とともにスタートさせた。地元のNPO法人御用聞きわらびが12年から取り組んできた、有償ボランティアによる移動支援と生活支援の仕組みをそのまま事業化。町は「実践しながら見直しを図る」とし、1年間の実績を地域ケア会議でNPO、専門職、住民とニーズ、課題を検証しながら助成範囲等を検討していく。


21年度介護保険制度見直し 自立支援・重度化防止へ保険者機能強化

 2021年度介護保険制度見直しに向け議論している社会保障審議会介護保険部会が9月27日に開かれ、厚生労働省は高齢者の自立支援・重度化防止に向けた保険者機能強化を論点に挙げた。18年度に創設された保険者機能強化推進交付金(インセンティブ交付金)評価結果から、市町村の都道府県別実施状況にばらつきがあると指摘。取り組みを一層推進していくため、アウトカム評価拡充も含め評価指標を見直す方向で議論が進められそうだ。


津別町社協活動報告 個を支えるやさしい地域づくり 包括C職員研修

 北海道の事業を受託した北海道総合研究調査会(HIT)による地域包括支援センター職員研修が札幌市内で開かれた。津別町を舞台に展開された行政と町社協、大阪市立大、HITの共同プロジェクトをきっかけに、町独自の取り組みに発展している「個を地域で支える、やさしい地域づくり」について山田英孝同町社協事務局長が実践報告。地域課題把握から住民参加型サービス創出まで関わる中で、「住民の力を実感。国の目指す地域共生社会に通じる」と述べた。


認知症ケア学会北海道ブロック大会 ケア技法体系化の必要性訴える

 日本認知症ケア学会2019年度道ブロック大会が9月29日に札幌市内で開かれた。大会長講演で行徳秀和特養幸楽園施設長は「認知症ケアの本質は安心できる言葉をかけ、優しく触れること」と強調。ユマニチュードなど海外のケア技法と比べ、「日本の認知症ケアはマニュアルとして確立されていないが、目指す本質は同じ」とし、より良い認知症ケアを道内、国内に広めていくためにも技法の客観化、体系化が必要と訴えた。


●生活支援コーディネーターが行く! 苫小牧市編
●保険料単独減免3割超が実施 厚労省18年度介護保険事務調査
●2018年度介護保険事務調査から(抜粋)厚労省
●社保審介護保険部会資料から 保険者機能強化推進交付金2019年度評価結果等
●医療情報ダイジェスト(姉妹紙・北海道医療新聞紙面から)


【人物】●Nハートネットワーク(札幌市中央区)西脇利恵代表取締役
【企画】●福祉システム北海道研修(札幌市白石区)
【連載】●ケアマネ受験講座=15
     北海道ケアマネジメントサポートリンク(けあさぽりんく)奥田龍人代表理事
    ●介護アロマの第一歩 介護の現場でどう生かせるか=35
     北海道アロマケア協会代表理事 宮崎寿子氏
    ●幸せの「シカケ学」人や地域をエンパワーする、まちの仕掛けデザイン=8
     札幌市立大デザイン学部 片山めぐみ講師

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