北海道医療新聞社

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週刊:介護新聞

2019年(令和元年)12月19日付

居宅介護支援管理者要件に主任ケアマネ 経過措置27年3月末まで延長

 居宅介護支援事業所管理者に主任ケアマネであることを求める経過措置が2027年3月末まで6年延長される。厚生労働省は居宅介護支援事業所の管理者要件等に関する審議報告案を第173回社会保障審議会介護給付費分科会に示し、了承された。21年4月以降の新たな管理者は現行通り、経過措置は適用されない。不測の事態で主任ケアマネを配置できなくなった事業所は、改善計画書等を保険者に届ければ適用が1年間猶予される取り扱いも固めた。


介護の道に進むきっかけに 4日間、21時間「入門的研修」スタート

 北海道は2019年度新規事業で、介護未経験者が無料で介護の基本的知識と技術を学べる4日間、21時間の「入門的研修」をスタートした。11月の函館市内を皮切りに、年度内に全道14振興局内で展開される。元気高齢者や子育ての落ち着いた主婦らが介護の道に進むきっかけとし、担い手の裾野拡大を目指す。同研修開催を希望する自治体・法人には講師派遣とオリジナル講義DVD・テキスト提供にも対応している。入門的研修は、介護未経験者が介護に関する基本的知識・技術を身に付け、介護の仕事に目を向けてもらうきっかけとすることを目的に4日間、21時間で介護の基本を学ぶ簡易な研修として18年度に制度化された。介護に関心があれば誰でも受講できる。


地域包括ケアシステム推進研修会、札幌市東区取り組みから

 北海道作業療法士会、北海道介護支援専門員協会、北海道医療ソーシャルワーカー協会共催の地域包括ケアシステム推進研修会が14日に札幌市内で開かれた。介護・医療連携をベースにした同市東区の地域ネットワークづくりをけん引する、三木敏嗣みきファミリークリニック院長が講演。連携を推進するには地域実情に応じ「できることを、できるだけ」から始めるスタンスとともに、関係者間で現状把握と課題分析のため話し合うプロセスが大切とアドバイスした。


苫小牧・宅老所・昭ちゃん家 小規模だからできる「日課のないデイ」

 苫小牧市の民家を改修した地域密着型デイサービス「宅老所・昭ちゃん家」(定員13人)は「日課のないデイ」を実践している。認知症のBPSDがあってもその人らしさを尊重し、1人ずつ時間をかけて向き合えるのは小規模だからこそできるケアだ。在宅介護を支える社会資源としての「宅老所」が存在感を発揮し始めている。


●介護新聞ニュースフラッシュ2019(下)
●ケアマネ処遇改善、事務負担軽減など 21年度制度見直し厚労省が意見素案
●全世代型社会保障実現など 20年度診療報酬改定、厚労省が基本方針
●15.5%が利用率低下 特養入所状況・福祉医療機構まとめ 医療的ケア、中重度対応に課題
●21年度制度見直しに関する意見(素案)抜粋 社保審介護保険部会
●2019年度特養の入所状況に関する調査結果(抜粋)福祉医療機構
●医療情報ダイジェスト(姉妹紙・北海道医療新聞紙面から)


【人物】●認知症GH南あいの里館(札幌市北区)北口正次館長
【企画】●北海道事業・介護ロボット展(札幌市西区)
【連載】●介護アロマの第一歩 介護の現場でどう生かせるか=45
     北海道アロマケア協会代表理事 宮崎寿子氏
    ●幸せの「シカケ学」人や地域をエンパワーする、まちの仕掛けデザイン=19
     札幌市立大デザイン学部 片山めぐみ講師
    ●医療・介護をつなぐキーパーソン「同行事務員」=休
     医療法人新産健会 林達朗在宅医療事業部主任

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