「断らない相談支援」にCSW活躍 苫小牧市社協、2人独自配置
地域の複合・複雑化した課題を包括的に受け止める相談支援体制が求められる中、コミュニティソーシャルワーカー(CSW)の役割に期待が寄せられている。苫小牧市は2018年度にCSW配置を予算化し社協が受託、19年度から本格的に活動を開始した。生活支援コーディネーターと連携することで「断らない相談支援」機能に向けた事例を積み重ね、5年後までにCSWを地域包括支援センター全7圏域に配置する考えだ。
第22回ケアマネ試験 合格率18.5% 過去最低前回比8.4ポイント上昇
厚生労働省は、第22回介護支援専門員実務研修受講試験(2019年10月13日実施)結果を公表した。合格率は過去最も低かった第21回に比べ8.4ポイント増の18.5%に回復した。台風の影響で試験が実施されていない都県を除く34道府県の集計ながら、合格者数は過去最少だった第21回を上回る5644人。北海道の合格率は全国平均を下回る17.7%だった。
18年度高齢者虐待過去最多621件、12年連続増 厚労省全国集計
厚生労働省のまとめた2018年度高齢者虐待対応状況調査の全国集計によると、施設・事業所従事者による虐待と判断されたケースは、調査を始めた06年以降で最も多かった17年を111件上回る621件に上り、12年続けて増加していると分かった。市町村への相談・通報も17年度を超え過去最多となった。全国1741市町村と47都道府県を対象に集計した。相談・通報者2506人の内訳は「施設職員」「家族・親族」が多く、それぞれ約2割。発生要因は「教育・知識・技術等に関する問題」が6割近く、次いで「職員のストレスや感情コントロールの問題」2割などで近年の傾向と変わらない。
19年福祉・介護事業倒産 過去最多に並ぶ111件 東京商工リサーチ
東京商工リサーチがまとめた2019年の老人福祉・介護事業倒産状況によると、負債1000万円以上の倒産は過去最多だった17年に並ぶ111件、負債1億円未満が8割を超えている状況となることが分かった。倒産増加は人手不足や人件費上昇が背景にあり、特にヘルパー不足が深刻な訪問介護事業者の倒産が急増し、全体を押し上げているという。同社は介護保険制度創設(00年)以降の老人福祉・介護事業で負債1000万円以上の倒産を調査。対象は介護保険サービスほか、有料老人ホーム等を含む。
●介護医療院248施設1万6061床=19年9月末時点●1型、介護療養から転換主流 (●1はローマ数字)●北海道内社協イメージキャラクター「ほっとちゃん」 LINEスタンプに●20年度診療報酬改定厚労省骨子案 入院前から関係職種と連携、退院困難高齢者支援など評価●20年度診療報酬改定に向けた整理案(骨子)=抜粋=厚労省・中医協総会資料から●2019年度介護事業経営概況調査結果(下)厚生労働省老健局発表資料から●医療情報ダイジェスト(姉妹紙・北海道医療新聞紙面から)
【人物】●経済産業省北海道経済産業局健康・サービス産業課 大津崇輔ヘルスケア産業係長 【企画】●地域密着型デイサービス小春(札幌市中央区) ●グレイス、有料ホーム展開(旭川市) 【連載】●紙上セミナー 4月施行 同一労働同一賃金―介護事業者に求められる対応=第1回 日本経営札幌オフィス長田野佑樹氏 ●道具七分に腕三分?介護は心と言葉と行い-高谷施設長の放談記=2 社会福祉法人札幌明啓院・特養フローラルさつなえ高谷敦生施設長 ●介護アロマの第一歩 介護の現場でどう生かせるか=48 北海道アロマケア協会代表理事 宮崎寿子氏 ●医療・介護をつなぐキーパーソン「同行事務員」=10 医療法人新産健会 林達朗在宅医療事業部主任