北海道医療新聞社

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週刊:介護新聞

2020年(令和2年)2月13日付

「主婦の働き方改革」で人材確保・定着 札幌・こころデイサービス優

 札幌市豊平区の地域密着型通所介護こころデイサービス優は、スタッフ10人全員が育児中の主婦という中、子連れ出勤、希望出勤日シフトによる「主婦の働き方改革」が人材確保・定着で成果を上げている。こうした取り組みが評価され、同市が2019年度に創設した「キラリと輝く介護の職場づくり表彰」で銀賞を受けた。他の受賞者を見ると大規模な社会福祉法人が名を連ねる中、比較的小規模な民間企業でもスタッフの小さな要望に柔軟に応えてきた結果という。


札幌市でも「居住支援協議会」設立 4月中旬に相談窓口開設

 住宅セーフティネット法に基づく居住支援協議会が、北海道内では本別町、旭川市に次いで札幌市でも設立された。行政、不動産関係団体、居住支援団体が連携し、高齢者、障害者、低額所得者等住宅確保要配慮者が民間賃貸住宅へ円滑に入居できるよう支援する。札幌市協議会は4月中旬に相談窓口を開設し、相談員が住宅情報を提供するだけではなく生活支援サービス、福祉相談につなぐことで貸し主の不安を取り除き、住まいの安定確保を目指す。同協議会は1月30日設立、会員は同市都市局・保健福祉局のほか住宅・不動産関連法人、市社協、金融機関など。


多職種による食支援勉強会「五食支会」 実習交え完全側臥位法学ぶ

 人生の楽しみでもある「食」をテーマに掲げ支援に力を入れる介護・医療従事者は少なくない。誤嚥リスクの少ない経口摂取法で、誰もが習得できる「完全側臥位法」についての食支援勉強会「五食支会」が札幌市内で開かれた。源間隆雄札幌麻生脳神経外科病院言語聴覚士、湯田亜希子歯科医師が理論や方法のほか、実践事例、施設内導入のコツなど実習を交えて解説。「肩はベッドに対して必ず垂直」「上になる足を前に、あごは引く」などをポイントに挙げた。五食支会は2018年12月に源間ST、湯田歯科医師らで結成した不定期開催の勉強会。歯科医師、歯科衛生士、歯科技工士、ST、看護師の5職種が中心となり、多職種で食支援について学びや関係を深めるのが狙い。


地域共生社会実現へ信頼関係が出発点 若年性認知症フォーラム

 北海道、札幌市、若年認知症道連絡会の若年性認知症北海道フォーラム「地域共生社会の実現を目指して」が札幌市内で開かれた。ディスカッションでは当事者家族やサービス提供者、行政などさまざまな立場から、認知症に対する理解を深め、支援の輪を広げる方策について意見交換した。「共生の出発点は信頼」であり、利用者・家族を支える専門職が関係を築くためには、共に喜んだり悲しんだり、一緒にいられる場を大切にする姿勢が求められている。


サ高住看取り実施2割超える 19年12月末、国交省調査結果

 サービス付き高齢者向け住宅で入居者の看取りを実施している割合は2割を超え、年々増加していることが、国土交通省の実施した調査で分かった。入居者のうち自立は1割に満たず、要介護3以上の中重度者が3割強を占めた。集計結果は同省が開催しているサ高住に関する懇談会で示された。高齢期の居住の場選択に向けた適切な支援の方向性や、サ高住整備の在り方の検討資料とする。


●生活支援コーディネーターが行く! 帯広市編
●新型コロナウイルス対応 感染対策マニュアル等参照に共通理解深めて 厚労省事務連絡
●「「ナッジ理論」アプローチ解説 北海道ヘルスケア産業振興協議会研究会
●福祉医療機構・貸付先老健18年度経営状況 事業利益率0.9ポイント減
●札幌市障害分野から「共生」考えるセミナー 「就労機会充実」「心のバリアフリー化」提唱
●精神疾患患者の要介護認定 状況把握する看護師等立ち会いで実施を 厚労省呼び掛け
●高齢期居住の場とサ高住の現状調査報告 国交省懇談会資料から
●医療情報ダイジェスト(姉妹紙・北海道医療新聞紙面から)


【企画】●サービス付き高齢者向け住宅ひまり(札幌市東区)
【連載】●道具七分に腕三分-介護は心と言葉と行い-高谷施設長の放談記=6
     社会福祉法人札幌明啓院・特養フローラルさつなえ高谷敦生施設長
    ●介護アロマの第一歩 介護の現場でどう生かせるか=52
     北海道アロマケア協会代表理事 宮崎寿子氏
    ●医療・介護をつなぐキーパーソン「在宅マネージャー」=14
     医療法人新産健会 林達朗在宅医療事業部主任

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