北海道医療新聞社

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週刊:介護新聞

2020年(令和2年)4月2日付

ADL維持等加算算定わずか2.6% 18年度介護報酬改定効果検証

 厚生労働省は、2018年度介護報酬改定が現場に及ぼした影響を把握するため実施した7項目の調査研究結果を、社会保障審議会介護給付費分科会介護報酬改定検証・研究委員会に提示した。18年度改定で通所介護に創設されたADL維持等加算算定事業所は19年4月時点で2.6%にとどまることが分かった。「算定要件の重度者割合15%以上」「Barthel Index(BI)を用いた評価」が高いハードルになっている。


心理ケア協会、独自資格「パーソナルケア心理士」創設

 ケアには相手の気持ちに寄り添い共感する姿勢が求められるが、実践経験だけでは身に付かない場合も少なくない。そうした課題を解決するため、看護師でケアマネの真鍋智美氏(全国訪問ボランティアナースの会キャンナス札幌代表)は一般社団法人心理ケア協会を設立。ケアに携わる全ての人を対象とした独自資格「パーソナルケア心理士」を創設し、円滑なコミュニケーションをとる際に重要な知識、スキルを学び、「自分を含めた『個人』を知り、互いの価値観を高め合う関わりに生かしてほしい」と取得を呼び掛けている。18日に札幌市内で入門講座を初開催する。


介護福祉士合格率69.9% 4年ぶりに7割切る

 厚生労働省は第32回介護福祉士国家試験合格者を発表した。合格率は過去最高だった前回比3.8ポイント低下の69.9%となり、4年ぶりに7割を切った。北海道内合格者は同比400人減少し、3年ぶりに3000人を下回った。受験者は前回に比べ1万人余り少ない8万4032人(前回9万4610人)で、合格者も1万人を超えるダウンの5万8745人(同6万9736人)。


北海道内自治体20年度予算 まちづくり推進、独自の取り組みも

 2020年度予算が北海道内各自治体から公表された。岩見沢市は共生、江別市は生涯活躍をテーマとしたまちづくりを推進するほか、帯広市が健康マイレージ事業、苫小牧市が介護者支援の全道総会開催など独自の取り組みも見られた。


●居宅介護支援の退院・退所加算 電話・メール情報収集可 新型コロナで臨時的取り扱い
●北海道1日付人事 保健福祉部長に三瓶氏
●保健福祉局長に佐々木氏 1日付札幌市人事
●WAM貸付先訪問介護18年度経営状況 サービス活動増減差額比率4.2% 赤字割合47.7%
●イベント参加、海外渡航避けて 職員の施設外からの新型コロナ感染対策要請
●18年度介護報酬改定効果検証・調査研究結果(上)厚労省社保審給付費分科会委員会資料から
●医療情報ダイジェスト(姉妹紙・北海道医療新聞紙面から)


【人物】●北海学園大(札幌市豊平区)菅原浩信教授
【企画】●有料老人ホームライラックe30、地域密着型通所介護ライラックイースト、障害者グループホームぽの(札幌市東区)
    ●老健母恋、テレビ面会システム(室蘭市)
【連載】●AI×ICT×介護の未来=休
     ふくしのよろずや神内商店合同会社 神内秀之介代表
    ●道具七分に腕三分-介護は心と言葉と行い-高谷施設長の放談記=13
     社会福祉法人札幌明啓院・特養フローラルさつなえ高谷敦生施設長
    ●介護アロマの第一歩 介護の現場でどう生かせるか=59
     北海道アロマケア協会代表理事 宮崎寿子氏

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