北海道医療新聞社

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週刊:介護新聞

2020年(令和2年)10月8日付

上士幌町独自保険外サービス「三愛介護サービス」

 上士幌町は2000年介護保険制度創設と同時に町独自の保険外サービス「三愛介護サービス」に取り組み、保険では賄い切れない生活支援を提供してきた。20年間継続する中で特に「給食」「通院」利用が多く、町直営地域包括支援センターの塩澤尚弘センター長は「自立支援や在宅生活維持に一役買っている」と強調する。18年にはふるさと納税を財源に充当するなど、持続可能な事業とするための財源確保手段も他市町村の参考になりそうだ。


特定加算算定6割、取得促進へ要件緩和検討

 2021年度介護報酬改定に向け議論を進めている厚生労働省は、介護人材確保・介護現場革新の論点を第186回社会保障審議会介護給付費分科会に提示。介護職員等特定処遇改善加算算定率は6割に達し、賃金改善に加え職場環境改善も進む中、より取得しやすいよう要件や手続きを見直す方向で検討が進みそうだ。人員配置基準等取り扱いは柔軟な人材配置を可能とするなど、担い手不足が見込まれる中で質の担保に留意しながら効率的な提供体制について話し合った。


沼田町と奈良県立医大MBT研等 包括協定を締結

 沼田町と奈良県立医大MBT(Medicine-based Town=医学を基礎とするまちづくり)研究所、同大発ベンチャーMBTリンクは地域活性化、人材育成、学術振興を目的とした包括連携協定を締結した。腕時計型生体デバイス(スマートウオッチ)などのICTを活用し、高齢者が絶えず自身の健康状態を確認し自身の「気づき」を健康づくりに役立てるとともに、その情報を地域や遠方に暮らす家族も共有、見守り可能となる仕組みづくりを進める。


北海道介護福祉士会 札幌でコーチング研修

 北海道介護福祉士会はコーチングをテーマとした専門研修を4日、札幌市内で開いた。PHP研究所認定ビジネスコーチで認知症介護指導者の酒井賢一氏(釧路町・そよかぜ専務取締役)がコーチングの意義や考え方、手法を解説。人材育成など対象者の自己実現に向け自発的な行動変容を促すには「互いを尊重し、認め合う関わりが大事」とし、そのために「人を信じる姿勢が欠かせず、自分自身の行動変容がきっかけになる。実践をしていくことで自律した人材がはぐくまれ、温かな雰囲気の職場を生む」とアドバイスした。


●「ロコモ度3」新設 日本整形外科学会 臨床判断値見直し
●介護職員の処遇改善 社保審介護給付費分科会資料から
●医療情報ダイジェスト(姉妹紙・北海道医療新聞紙面から)



【人物】●COM泉屋(旭川市)泉谷昌洋取締役社長
【企画】●脳梗塞リハビリステーション札幌中央(札幌市中央区)
【連載】●多職種で考える食支援=休
     札幌麻生脳神経外科病院リハビリテーション科科長 源間隆雄氏(言語聴覚士)

    ●ケアマネ受験講座=終
     北海道ケアマネジメントサポートリンク(けあさぽりんく)奥田龍人代表理事
    ●AI×ICT×介護の未来=27
     ふくしのよろずや神内商店合同会社 神内秀之介代表
    ●道具七分に腕三分-介護は心と言葉と行い-高谷施設長の放談記=36
     社会福祉法人札幌明啓院・特養フローラルさつなえ高谷敦生施設長

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