北海道医療新聞社

▼バックナンバーはこちらから
週刊:介護新聞

2020年(令和2年)12月17日付

感染症・災害対応 通所介護等臨時加算創設 社保審分科会審議報告案

 厚生労働省は2021年度介護報酬改定に関する審議報告案を、9日に開かれた社会保障審議会介護給付費分科会に示した。感染症や災害への対応力を強化するため、利用者減など影響の大きい通所介護等で月延べ利用者数が前年度に比べ一定割合以上減少した場合、一定期間算定できる臨時加算創設を提案。訪問看護2時間ルール弾力化、居宅介護支援逓減制見直しも盛り込み、年内取りまとめを予定。詳細ルールは年明けに示される。


札幌市東区・サ高住ひまり 職員2人「POOマスター」取得

 入居者の排便周期、体調に合わせ不要な薬を減らしながら便秘解消の取り組みを始めた、札幌市東区のサービス付き高齢者向け住宅ひまり(全17室)。職員2人が入居者のQOL向上に向けて排泄ケアに関する認定資格「POOマスター」を10月に取得し、現場職員間で知識を共有。現在、入居者全員のアセスメントを実施している段階で、先行的にケアを実践した入居者2人は下剤量が減り、苦痛も軽減。便秘による痛みが緩和されたことで日常でも笑顔が増えるなど、徐々に効果が出始めているという。


社会福祉連携推進法人 厚労省、具体的業務の論点整理

 厚生労働省は、新たに制度化する社会福祉連携推進法人の運営在り方等検討会を10日に開き、同法人が行うことのできる具体的業務内容に関する論点整理を示した。地域住民等に対し福祉サービスを提供するような取り組みは該当しないのが原則としながら、社員である社福等サポートの一環で付帯的に行う場合、地域住民への直接的な支援を例外的に認める。災害時支援では被災施設の物資備蓄・提供をはじめ、他施設への利用者移送、不足人材応援派遣の調整なども実施できるようにする方針だ。


札幌車いす修理センターオープン 東区・シルバニア

 社会福祉法人シルバニアは札幌市東区で運営する特養ホームウィズ東苗穂敷地内に建物を新築し「札幌車いす修理センター」をオープンした。同センターは就労継続支援A型事業所として運営し、修理専門の職員が利用者に技術指導しながら福祉施設と個人ユーザー向け修理、オーダーメイド製造のほかメンテナンス相談、部品販売も行う。車いす保守管理に課題を抱える福祉施設のニーズを見込み、利用者の就労によって課題解決につなげる考えだ。


●介護新聞ニュースフラッシュ2020=終
●21年度障害福祉サービス等報酬改定 厚労省が基本的方向性取りまとめ
●追分あけぼの会 特養追分陽光苑新施設が完成 福祉仮設住宅から23日に入所者移動
●2021年度介護報酬改定に関する審議報告(案) 運営基準を除く報酬体系等見直し関連抜粋
●社会福祉連携推進法人の業務に関する論点整理 厚労省・運営在り方等検討会資料から
●医療情報ダイジェスト(姉妹紙・北海道医療新聞紙面から)


【人物】●ユニバーサルeスポーツネットワーク(札幌市中央区)田中栄一代表理事
【企画】●支え合いNPOオンライン面会サポート(札幌市清田区)
【連載】●〇まる福連携 福祉分野からみた異業種との対話=4
     一般社団法人福祉システム北海道代表理事 高橋銀司氏

    ●「介護医療」への思い=6
     ちとせの介護医療連携の会 事務局長 木下浩志氏

    ●道具七分に腕三分-介護は心と言葉と行い-高谷施設長の放談記=46
     社会福祉法人札幌明啓院・特養フローラルさつなえ高谷敦生施設長
    

topへ戻る

ご注意/このサイトに掲載されている記事、写真、図表などの流用・無断転載を禁じます。