北海道医療新聞社

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週刊:介護新聞

2021年(令和3年)3月18日付

新型コロナ感染対策 事例集と手引き作製 厚労省

 厚生労働省は、これまでに新型コロナウイルス感染者が発生した介護施設・事業所の経験を共有し今後の対応の参考とするための事例集をまとめた。事例内容に加え、同様の事例が起こった場合の「対応策の例」「事例からの学び」等を整理したほか、感染防止対策を行った上で実施している面会に関する事例も掲載。各施設・事業所における感染対策の検討、シミュレーション実施等に活用を呼び掛けている。


外出難しい高齢者ら向けに旅行気分で機能訓練

 高齢や障害などで外出の難しくなった人でも、好きな観光地への旅行気分を味わえるバーチャルリアリティ(VR)技術を活用した機能訓練が注目されている。silvereye(本社・東京都中央区)、東京医療保健大(同品川区)の共同開発した「RehaVR」は専用ヘッドセットと連動させた小型フィットネスバイクを使い、足こぎトレーニングをしながら「秋田犬との川さんぽ」などコンテンツが楽しめる。現在、全国14施設で導入されており、5月には「旭川散歩」など北海道内向けコースも拡充していく予定だ。


「時短かんたんやわらかレシピ」発刊 芦別慈恵園

 芦別市内で特養等を運営する社会福祉法人芦別慈恵園は、介護食づくりの技やノウハウを広く役立てるため、「時短かんたんやわらかレシピ『じけいえんごはん』」を発刊した。高齢者でも簡単に調理でき、おいしく食べて体調をサポートしてくれる全20品を掲載。新型コロナウイルス感染拡大下の「おうち時間」充実の一助にしてほしいという。


厚労省・介護分野における生産性向上推進フォーラム

 厚生労働省は介護の質と価値を高めるため「介護分野における生産性向上推進フォーラム」を12日、オンラインで開いた。同省は2018年度から介護の質向上に向けたガイドライン、課題等を見える化するツールを作成し、現場での利用を推奨してきた。フォーラムではそれを活用して業務効率化に取り組んだ9事業所による事例発表ほか、埼玉県立大の田中滋理事長が生産性向上の意義について歴史的観点を交えて解説。高度経済成長期の大量生産とは異なり、「少ない人数で多くの利用者をケアするのが生産性向上ではない」と強調し質向上を訴えた。


●21年度ケアマネ試験は10月10日 厚労省が日程公表
●厚労省19年度介護サービス事業所指導・監査結果 指定取消・効力停止2年連続150件台
●北海道が「アクティブシニア等活躍事例集」作製 行政、社協、NPOに活用呼び掛け
●WAM・貸付先老健19年度経営状況 事業収益対事業利益率 18年度比0.2ポイント増5.8% 
●20年障害者福祉事業倒産等127件 休廃業・解散が過去最多更新 東京商工リサーチまとめ
●社会福祉士が5%減 精神保健福祉士3%増  北海道内の国試合格者 前回比
●高齢者施設等における新型コロナ事例集 厚労省
●医療情報ダイジェスト(姉妹紙・北海道医療新聞紙面から)


【人物】●パレット(札幌市東区)田中邦和代表取締役
【連載】●ケアが変わる介護ロボットAtoZ=新連載
     北海道介護ロボット普及推進センター啓発事業
    ●ふれあいサロンの経営学=8
     北海学園大学経営学部教授 菅原浩信氏

    ●「介護医療」への思い=16
     ちとせの介護医療連携の会 事務局長 木下浩志氏

    ●道具七分に腕三分-介護は心と言葉と行い-高谷施設長の放談記=54
     社会福祉法人札幌明啓院・特養フローラルさつなえ高谷敦生施設長
    

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