札幌市東区の北海道泌尿器科記念病院(谷口光太郎理事長、南谷正水院長・96床)は、腹腔鏡下小切開術を用いた前立腺がんと腎がんの治療に2月から取り組んでいる。小さな創口から開腹手術と同様の手順で施行できる上、腹腔鏡により術野をモニター確認できるなど、開腹手術と腹腔鏡手術の利点を併せ持つ、低侵襲で安全性の高い新しい手術法だ。 創は摘出臓器を取り出せる7センチ程度(指4本分の幅)と、開腹手術の15―20センチより小さくて済み、手術の器具や手順がほとんど変わらず、術者は直視と術野を拡大した腹腔鏡モニターを見て行える。 |