北海道医療新聞社

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週刊:北海道医療新聞

平成26年(2014年)2月14日付

旭川糖尿病パスモデル事業、1月現在56施設が参加

 総医協地域保健専門委員会・糖尿病対策小委員会(委員長・羽田勝計旭医大病態代謝内科学分野教授)の25年度第3回会合が開かれ、旭川地区で昨年スタートした「糖尿病地域連携クリティカルパスモデル事業」の実施状況について、参加医療機関数が1月6日現在で旭川市内外の56施設に上っていることなどを道側が報告した。
 今後、参加機関の運用状況把握アンケートを実施するほか、専門医機能を担う医療機関の詳細な医療機能について調査し、参加機関での情報共有を図ることなどを了承した。


道内病院病床・25年度上期状況、半年間で254床減少

 道が25年10月1日現在でまとめた病院現況によると、道内病院は577病院、総病床数は9万7,314床で、4月からの半年間に254床減少した(本紙集計)。一般病床は療養への移行、病棟廃止、診療所化などで216床減。精神病床は51床、結核病床も36床ダウンした。療養病床は49床増加、感染症病床は変更がなかった。
 基準病床に対する一般・療養病床の過剰は1万7,713床、全道域基準の病床種別では、精神が969床、結核が140床の過剰。感染は4床未達だった。


北大病院・動体追跡陽子線治療、先進医療の今秋実施目標

 医薬品や医療機器の開発をサポートする道臨床開発機構(HTR)は、第7回オール北海道先進医学・医療拠点形成シンポジウムを札幌市で開いた。開発中の動体追跡陽子線治療装置による治療について、先進医療として今秋から実施できるよう承認申請を進めるスケジュールが示された。
 開発者で北大放射線医学分野の白土博樹教授が報告した。動体追跡陽子線治療装置は、北大が国際特許を有する動体追跡照射技術と、日立製作所のスポットスキャン型陽子線治療技術を組み合わせたもの。深部まで届く陽子線を腫瘍へピンポイントで照射できる点が特色で、前立腺がん、肺がん、肝がんなど呼吸で大きく動く腫瘍が対象。


生涯医療クリニックさっぽろ、人工呼吸器の在宅療養支援

 札幌市手稲区の生涯医療クリニックさっぽろ(土畠智幸理事長・無床)は、渓仁会グループの一員として、人工呼吸器などの医療を必要とする患者に対し、訪問診療をメーンに在宅療養を支援。併せて訪問看護や居宅介護事業など医療・福祉の枠組みを超えた多職種によるチームアプローチで、安心して地域で生活できるよう家族もサポートしている。
 対象疾患は、小児の慢性呼吸不全や中心静脈栄養といった在宅医療を必要とする病態全般のほか、小児期発症の疾患や後天性疾患による成人の慢性呼吸不全など。こうした患者に対し、訪問診療で呼吸機能評価やNIV(鼻マスク式人工呼吸器)の導入、在宅人工呼吸器管理、長期入院からの在宅移行支援などを行っている。

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