北海道医療新聞社

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週刊:北海道医療新聞

平成26年(2014年)3月21日付

道医臨時代議員会で長瀬会長、消費税など課題山積

 道医(長瀬清会長)は16日、第141回臨時代議員会を開いた。長瀬会長はあいさつで、26年度診療報酬改定について「期待を打ち砕くマイナス改定に加えて、医療機関には消費税負担が重くのしかかってくる」と指摘。2025年の高齢化ピークを見据えて地域完結型の医療・介護連携による地域包括ケアシステム構築を目指す中、山積する課題解決に向けて支援と協力を呼びかけた。
 長瀬会長は、超高齢社会進行の中で適切な医療・介護が行われる環境づくり、今後立案しなければならない地域医療ビジョンについて行動を開始しており、女性医師や勤務医の働く環境整備、医師不足解消を図る努力も続けると表明した。


公私病院連盟・日病調査、赤字割合が3年連続増加

 全国公私病院連盟と日病がまとめた、25年度病院運営実態分析調査によると、総損益差額からみた赤字病院は70.1%、黒字病院は29.9%となり、赤字割合が前年度より2.5ポイント増えたことが分かった。自治体病院、その他公的病院での悪化が目立ち、3年連続で黒字病院が減少した。
 6月時点の状況を調査、回答のあった957病院(自治体504、その他公的217、私的211、国立・大学付属等25)の状況を集計した。


北大が陽子線治療スタート、新たながん療法推進

 北大は17日、日立製作所と共同開発を進めていた新型陽子線がん治療システム「陽子線治療システムPROBEAT―RT」を完成し、同大病院に、同システムを導入した道内初の陽子線治療センターを開所した。19日からは腹部の骨・軟部腫瘍患者を皮切りに治療を開始した。
 同システムは、22年に内閣府「最先端研究開発支援プログラム」に採択された白土博樹放射線医学分野教授の「持続的発展を見据えた分子追跡放射線治療装置開発」に基づき、白土教授の動体追跡照射技術と日立のスポットスキャニング照射技術を組み合わせ、開発を進めてきた。


KKR札幌医療センター斗南、新病院11月着工へ

 札幌市中央区のKKR札幌医療センター斗南病院(加藤紘之院長・243床)は、道庁別館北側の同区北4条西7丁目に移転する、新病院整備計画を進めている。消化器病疾患やがんなどを柱に、内視鏡治療も強化した高度先進医療を担う都市型病院に生まれ変わる予定だ。
 現施設は地下1階地上6階の本館が昭和35年、地下1階地上8階の新棟が48年に建設。老朽化、狭隘化に伴い、移転新築して診療機能を高める。


北光記念が術前栄養調査、BMIが在院日数に影響

 札幌市東区の北光記念病院(大城辰美理事長、櫻井正之院長・145床)看護部は、外来における手術対象患者の手術前後の栄養状態を調査。BMI19未満の患者は在院日数が長くなることを突き止め、該当患者に対し外来で栄養改善指導を行っている。
 同病院では、心臓血管外科手術を実施する患者に対してNSTが介入し栄養面をサポートしているが、入院中に限られていたため、術後、思うように食が進まず栄養補助剤に頼る患者への対応が課題となっていた。


道医の社会保険医療指導委員連絡協、26年度改定の留意点説明

 道医(長瀬清会長)の社会保険医療指導委員連絡協議会が札幌市で開かれ、道厚生局が26年度診療報酬改定の留意事項等を説明。施設基準要件が厳格化された7対1入院基本料のデータ提出加算の届け出等で注意を呼びかけた。
 新設項目や、施設基準要件が変更となったために出し直しが必要となる項目などについて解説。厚生労働省告示、留意事項、通知、その他事務連絡、疑義解釈等を確認し提出してもらいたいとした。

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