北海道医療新聞社

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週刊:北海道医療新聞

平成26年(2014年)4月4日付

横倉日医会長、日本の医療システム世界へ発信

 日医は、第131回臨時代議員会を3月30日に日医会館で開いた。横倉義武会長はあいさつで、これまで取り組んできた活動を礎に、崩壊した地域医療を持続可能なシステムとして再興していくのに必要なのは、国民医療はどうあるべきかとの視点に基づく「ビジョンと実行」であると話した。
 横倉会長は、全ての医師の団結と融和の指標となる「日医綱領」の採択など、1年間を振り返り、医療とは臨床的奉仕であるとともに社会的奉仕でもあり、医師と患者、社会とをより良い形で結びつける要が医師会と主張した。


がん診療指定病院、南空知等で3施設追加

 道は、新たな道がん対策推進計画に基づき、地域の中核を担う「道がん診療連携指定病院」に、函館、札幌、南空知の3病院を1日付で指定した。2次医療圏別では、これまで拠点病院がなかった南空知で指定されたため、がん医療の空白地域は8圏域に減少した。


旭医大、医師養成・確保へ富良野協会・富良野市と協定

 旭医大(吉田晃敏学長)は、富良野市への安定的医療体制確保と地域医療に貢献する医師の養成を目指し、同市と富良野協会病院(高橋透理事長、羽根田俊院長・255床)との三者で、同大医学生への修学資金貸付と臨床研修に関する連携協力協定を締結した。
 富良野市から修学資金を借りた医学生は、市が指定する病院で臨床研修を一定期間受けた場合に返還を全額免除される。同大がこうした協定を結ぶのは初めて。


砂川市立、道内自治体初のハイブリッド手術室整備

 砂川市立病院(小熊豊事業管理者、平林高之院長・498床)は、血管造影エックス線診断装置と手術台を組み合わせた「ハイブリッド手術室」を道内自治体病院で初めて導入、7日から稼働を開始する。高齢化の進展に伴い、循環器内科、心臓血管外科、脳神経外科、整形外科などの手術対応をより強化するとともに、多発性外傷など救急患者への治療拡大も図っていく考えだ。


函館の有志、道内初のがんリハビリ研修会開催

 市立函館病院を中心とする医療職有志が「函館がんのリハビリテーション研修会」を函館市で開いた。がん患者リハビリテーション料算定に当たっての所定研修会として道内で初めて開催。講義した北大病院リハビリテーション科の生駒一憲教授は、がん患者のあらゆる病期にリハビリが必要と説いた。


福祉医療機構調査、病院の4割弱「今後5年で施設整備」

 福祉医療機構は「25年度病院の施設整備動向アンケート調査」を行い、病院の35.6%が「今後5年間のうちに、施設整備を予定」との結果をまとめた。25年12月に同機構が融資している病院を対象に調査、938施設が回答した。
 予定していると答えた病院に着工時期を聞いたところ、26年度が39.5%で最も多く、以下、27年度18.9%、28年度14.7%、29年度7.2%と続き、残り約2割は30年度以降だった。

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