北海道医療新聞社

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週刊:北海道医療新聞

平成26年(2014年)7月11日付

医師不足地域の診療応援、バンクに25人登録

 道と道医が実施した「医師の地域医療支援に関する意向調査」によると、医師不足に悩む地域医療機関の診療を応援したいと回答した医師は、264人に上ることが分かった。このうち、1日までに25人が道地域医療振興財団ドクターバンクの登録手続きを終えた。
 調査は道医会員8,647人を対象に3月に実施。回答した2,570人のうち、7割は「支援できない」としたものの、「引き続き支援したい」378人、「新たに支援したい」264人と、4分の1が協力を表明した。


道地域医療振興財団、25年度短期派遣実績が過去最高

 道地域医療振興財団がまとめた25年度事業状況によると、財団登録医の短期診療支援による派遣回数は前年度より13.4%増加し800回、延べ日数は3,000日を突破し、ともに過去最高になった。支援医師数も14人増の64人に増えるなど、協力体制がより強化された。一方で、常勤医の紹介成立は4件減の11件にとどまった。
 医師の休暇等による一時不在となる場合の代診や祝日直などの短期診療は96回多い811回、日数は373日増の3,009日。


「心の健康」起因の退職、IT企業の4割経験

 道内IT企業の4割に、心の健康(メンタルヘルス)に起因して退職した従業員がいることが、道産業保健総合支援センター(三宅浩次所長)の調査で分かった。16点以上を「うつの疑い」とするCES―D(抑うつ程度の指標)では、従業員全体の平均が18点だった。
 調査は24年10月、道コンピューター関連産業保険組合加入で従業員10人以上の111事業所に実施。半数に当たる56事業所のメンタルヘルス担当者から回答を得た。


壮瞥町と病院・介護施設、災害時の食料確保で相互応援協定

 胆振管内壮瞥町は、災害時に備えて、医療機関や介護施設と、非常用食料や給食確保ができるように相互応援協定を結んだ。地域における災害時の食料協定は道内でも珍しく、注目される。
 同町には活火山の有珠山が、噴火を繰り返してきた歴史がある。さらに豪雨をはじめとする自然災害、東日本大震災などを教訓に、災害時において入院患者や入所者、避難住民の安心、安全、生命を守るため食料確保がスムーズにいくよう協力し合うのが目的。


国病機構25年度給与水準、医師平均年間1,148万2,000円

 国立病院機構まとめの25年度給与水準によると、年俸制を適用する医長以上を除いた病院医師1,771人(前年度1,726人)、平均年齢41.0歳(同40.9歳)の平均年間給与は1,148万2,000円(同1,143万1,000円)、所定内909万9,000円(同903万2,000円)となった。
 年俸制適用医師2,274人(同2,237人)では52.2歳(同52.1歳)で年間1,567万4,000円(同1,568万円)、所定内1,179万7,000円(同1,177万円)。

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