北海道医療新聞社

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週刊:北海道医療新聞

平成26年(2014年)7月25日付

道内24年度立入検査、看護師適合率が過去10年で最低に

 道が575病院を対象に実施した24年度立入検査結果によると、医師充足率100%以上は501病院で、適合率は前年度比3.2ポイント増の87.1%だった。看護師は3.7ポイント減の95.1%となり15年度以降の10年間で最低、薬剤師も94.4%で0.1ポイント減少した。
 医師は、緊急臨時的医師派遣事業の定着など医師確保対策の効果が徐々に現れてきた。医師標欠74病院のうち、充足率70%以下は9施設(うち50%以下は4施設)あるものの、着実に適合率はアップしている。


日本透析医学会、開始と継続意思決定プロセス提言

 日本透析医学会は「維持血液透析の開始と継続に関する意思決定プロセスについての提言」をまとめ公表した。十分な情報提示の下で患者が的確に自己決定できるよう支援。併せて医療チームと患者が共同して意思決定を行うことや、非開始や継続中止ではなく、「見合わせ」という表現によって、いつでも透析を開始(再開)できるようにしているのが特徴だ。
 提言は5項目で構成。「患者への適切な情報提供と患者が自己決定を行う際の支援」では、医療チームによる十分な情報提供、情報収集、意思決定過程の共有と尊重を明記している。


国際神経精神薬理学会、本道の齋藤氏が副理事長に

 国際神経精神薬理学会(CINP)の役員改選が行われ、副理事長に札医大名誉教授の齋藤利和氏が当選した。理事長は山脇成人氏(広島大精神神経医科学教授)が就任、国際学会で日本人2人が重職を担う形となり、注目されている。
 これまで理事を務めていた齋藤氏は、カナダ・バンクーバーで6月に開かれた世界大会で副理事長に推薦され、定数2人に対し候補者4人で選挙となり最多得票数を集めて当選、4年間の任期を務めることとなった。


宮の森記念病院、フットスコアシート作成

 札幌市中央区の宮の森記念病院(河本俊理事長、松橋尚生院長・92床)透析室は、増加する足病変患者のケア対応を充実するため、フットスコアシートを新たに作成、リスク認識や情報の共有化、ケアプログラムの統一を図る体制整備を進めている。
 同病院では外来維持透析患者に対してフットケアを実施してきたが、下肢切断に至るケースもみられたことから、適切な介入タイミング、個々のリスク状況把握等を狙いにデータ収集。昨年5〜10月に透析を行っていた50〜89歳の患者44人(平均透析歴10年)を調査した。


全自病協25年度決算見込み、赤字が4年ぶり半数上回る

 全自病協がまとめた25年度決算見込額調査報告書によると、地方公営企業法適用病院(法適用病院)の赤字病院は前年度比3.4ポイント増の53.0%となり、4年ぶりに半数を上回った。地方独立行政法人が設立する病院(独法病院)は7割が黒字だったが、10ポイント以上低下した。
 会員病院895病院を対象に、3月末現在の状況を調査。法適用466病院(一般447、精神科19)、独法36病院の計502病院の回答をまとめた。

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